広島で、コロナ禍を経て4年ぶりに、入場料は全て「認定NPOファミリーハウス」様への寄付とします、チャリティー・ジャズコンサートをひろしま美術館にて開催いたしました。コンサート開催日午前中に、エリザベト音楽院にて、作曲、アート・マネージメントを専攻されている学生の方にむけてのワーク・ショップ開催も初めて実現いたしました。
世界の第一線で活躍している演奏家による、作曲技法のレクチャーに続き、即興演奏技法のレクチャーの際には実際に学生との演奏も実現し、大変意義のある貴重な経験だったと、学院様よりご報告いただきました。
マネージメントについての講義では、アート・シーンを担う次の世代の方とも繋がることができ、演奏家にとっても素晴らしい機会でした。終了後には、参加できなかった学生の方にも来ていただき、お話させていただきました。(このあと、ひろしま美術館様のご厚意で、参加希望の学生皆様と先生をコンサートにご招待させていただきました。)
この様な、教育機関、広島で活動しているアーティストの皆様と引き続き連携して、海外の有望な若手演奏家と広島の皆様との草の根交流の機会や、コンサートだけではない交流の可能性を模索してまいりたいと考えております。
17時に開場し、「ポップ★スター」の皆様の演奏と、アンデルセン様よりご協賛いただいた素晴らしいご軽食とともに、ご来場いただきました皆様をお迎えいたしました。美しいひろしま美術館様のお庭でのご歓談は、従来の演奏会にはない特別なひとときと毎年大変ご好評をいただいております。
ボサノバなど2曲をのぞき、マーティン・リスタバートのオリジナル曲で挑んだコンサートでは、彼の持ち味である繊細で美しい旋律が、会場と良くあい、アンコールもわき、皆様にお楽しみいただけたと確信しております。彼のCDをお求めに、多くの方に並んでいただき、マーティンも感激しておりました。
一般¥3,000、学生¥500の入場料合計244,000円は全額「認定NPO法人ファミリーハウス」への寄付させていただきました。病院の近くの、入院の必要なお子様のいらっしゃるご家族の滞在施設整備にお使いいただくとのことです。
本年度も、ラジオを始め、コミュニティー誌などで企画を取り上げていただきました。しかしながら、他にも多くの企画が開催される時期でもあり、集客が難しくもありました。来年からの課題といたします。
東京で開催させていただいておりました、入場料を全て「認定NPOファミリーハウス」様への寄付とするチャリティ・ジャズ・コンサートを、初めて、秋田県潟上市にて開催いたしました。
会場となりました「ギャラリー・ブルー・ホール」は、小玉醸造様の酒蔵をリノベーションした音響に優れた、美しい会場です。また、今回招聘いたしましたピアニスト、マーティン・リスタバートの、演奏の前に自身の思いを聴衆の皆様と共有するスタイルに適していました。
初めての秋田開催で、その土地ならではの集客方法、告知の仕方の違いを学ぶことができました。そして、コンサート後のアンケート実施の結果で、今回の集客・告知活動で、秋田における「新しいジャズ・ファン」「チャリティに関心がある」層に、コンサートの情報が届いていたことが解りました。
これを機会に、新しい秋田のコンタクト先やネットワークの拡大に努めてまいります。特に、秋田県の名義後援を賜り、秋田県や潟上市のSNSや広報誌に企画の告知をお願いできると、集客に一定の効果があるとわかりました。
今回は紙媒体での告知(チラシ、ポスター)をご覧になり、ご来場された方が多かったので、秋田県で開催される他の事業と連携、協力を得て告知を行うことも有効だと推測します。
秋田県の名義後援をいただき、地元の学生の皆様、音楽を学んでいる方をご招待するなど、地域貢献、次の世代の教育まで寄与できる企画にできましたら幸いです。
また、秋田でのコンサート開催は、寒気・お天気による集客や移動の際のリスク、潟上音楽祭のスケジュールなど考慮し、10月中旬までと感じました。
①コロナ禍の影響はぬぐい切れていないようで、受講生は14名に留まった。
②講座の運営には、映像を有効に活用して、有意義な講座となった。
③琵琶に直接ふれる機会は、楽器を二人に一面用意して充実した指導ができた。
④講座の目的の一つは、有能な人材の発掘にあるが、今回も2名の熱心な受講者が居て、継続して受講してくれることが期待される。
芸術祭の全貌を明らかにすることを直前まで控えたため、抽象的な内容でしか寄附を募れず、なかなか思うような成果を得られなかった。そのなかでも寄附をいただいた方々に対しては大変感謝している。
別途、当制度を利用しない企業・団体からの協賛金やチケット・グッズ販売等による事業収入は確保できたため、全体収入としての成果は得られた。
次回開催等も未定ではあるが、次回以降も引き続き、当制度の利用を検討していきたい。
羽衣まつりは、フランスの舞踏家エレーヌ・ジュグラリス夫人を顕彰し、日仏国際交流の推進及び羽衣伝説の理解・伝承することを目的として、三保羽衣薪能を中心に、三保こども能楽・しずおか三保羽衣謡隊、エレーヌ夫人顕彰式などの能楽関連事業を開催しています。昭和59年に初めて開かれてから、令和5年度で40回目を迎え、現在では毎年10月に開催される伝統行事となっています。
羽衣まつり運営委員会は、地元自治会や市内各種団体関係者で組織されています。また、会場近くの清水第五中学校においては、総合的な学習の時間に能が学ばれており、羽衣まつりが発表の機会となっています。これは生徒たちにとって、わが国の伝統文化を通して郷土のことを知る機会にもなっており、清水区最大の文化事業のひとつとして継続されています。
この羽衣まつりの開催会場すぐそばにある三保松原は平成25年6月に世界文化遺産に登録され、登録後は三保松原及びその周辺地区が注目を浴び、地域の主要な観光スポットとなっています。
令和3年度は、新たな試みを行い、松の保全やバリアフリー対応のためにこれまでの会場を変更しました。
世界文化遺産の傍らで開催される日本随一の薪能として、三保松原の本質的な価値を守り、活用しながら伝統文化である「能」及び貴重な地域資源としての羽衣伝説を次世代に継承していくことがこの催事の使命と捉え、今後も取り組んでまいります。
活動をしてみて
現代美術展の来場者アンケートでは、「現代アートの魅力、地域の魅力と、共に知ることができる企画でした」「斬新で面白かった」などの感想をいただき、満足度は「とてもよかった」「よかった」を合わせると約92%と大変好評で、質の高い展覧会とすることができました。また、ワークショップをはじめとした関連プログラムや音楽プログラムも盛況で、参加いただいた方からは、「時間をかけて作品に向かい合う時間が作れてよかったです」「生演奏で親近感があってよかった」などの感想をいただきました。事業実施により、現代美術や文化芸術の魅力の発信や浸透を図るとともに、西尾のまちや文化資源の再発見にもつながり、地域力の向上を図ることができたと考えております。