本年度も、技術的なサポートがしっかりし、安定した配信サービスに定評のある「株式会社イープラス」に依頼いたしました。
当方も、オンライン配信企画の制作の経験を積み、準備や製作は問題なくなりましたが、当日、インターネット環境が大変不安定になり、配信終了まで緊張した状況でした。ベテランの音響、映像クルーにより、事故無く配信を終えることができましたが、観客を入れてのコンサートと違ったオンライン配信コンサートのリスクや、それに対応する貴重な経験をさせていただきました。
課題と取り組み:
オンライン配信コンサートでは、告知・広報も従来の形では無い、全く新しい形で進めていく必要性を痛感し取り組んで参りましたが、本年度も視聴者数が伸び悩みました。
昨年同様、“コミュニティのコミュニケーションをコラボレーションでパワーアップするツールの制作、販売、デザインする”CoCoCot(コココット。 suzuri.jp/CoCoCot)にて、ファミリーハウス様応援グッズの制作、販売を行うのと同時に、ファミリーハウス様のご紹介、活動内容、コンサート開催のご案内をSNSにて拡散し、認知度、集客に努めました。
本年度より、ファミリーハウス様もSNS配信をスタートされましたので、CoCoCot も連動させていただき、(コンサート開催時以外でも)ファミリーハウス様への継続的な「応援」を可能とすることができる体制を整えております。
発表の場を失った演奏家への大きな励みとなり、そして、チャリティーの一番重要であり、困難な「継続すること」がこの困難な時期にも実現することができました。皆様のご支援に、心より感謝申し上げます。
活動者をしてみて
助成金を頂けたことによって、初めての試みとして「認知症の人と家族の会」との協働によるカフェを偶数月ではありますが、一年を通して行う事が出来たことは、施設入所のお年寄りにとっては懐かしい青春の思い出の場としての朝日座を体感していただけた。
「古い」「汚い」と言われてしまう建造後90年以上の建物も、利用の仕方によって様々な方の、様々な記憶を呼び覚まし活性化して行けるものと思いました。
これからも朝日座でのいろいろな活動を通して、多くの方の記憶づくり・思い出づくりの一端を担えたらと思います。
Integrated Dance Company 響-Kyoでは、多様な身体性を持つダンサーと共に新たな舞踊表現を探る作品に取り組んできましたが、特に2015年からは毎年異なる振付家を招聘して、カンパニーのメンバーが一緒に振付に取り組むことにより、幅広い振付や舞踊言語に対応できるようにメンバーの能力を伸ばすことに取り組んでいます。
今回迎えた2名の振付家はそれぞれ国も世代も振付の手法も異なり、ATHINA VAHLAは車椅子を古代ギリシャ悲劇の舞台装置に見立て、プライベートな過去の思い出や幻想を舞台という公共の場に持ち出し、再現するという印象的な世界を作り上げ、黒須育海はダンサーのそれぞれの身体に着目してその違いを際立たせた振付作品としました。創作過程においては、カンパニーのダンサーからも動きの提案をするなど、振付家との間で踏み込んだ共同作業が実現できるようになってきています。今後も、新しい舞踊表現を拓くべく活動を続けていきます。
地元企業からの資金調達を試みようと、助成認定をいただいたが、協賛金を得ることは難しく、せっかくいただいた認定を活用できなかった。
活動をしてみて
オンライン配信コンサートという、地理的、時間的な制約を超えた企画開催の可能性を実感いたしましたが、視聴者数が伸びず、告知・広報も全く新しい形で進めていく必要性を痛感いたしました。
新しい視聴者様、(将来的な)ご来場者数を増やし、チャリティーの意義をお伝えするのも、企画の主旨でありますので、今回、“コミュニティのコミュニケーションをコラボレーションでパワーアップするツールの制作、販売、デザインする”CoCoCot(コココット。 suzuri.jp/CoCoCot) を立ち上げました。寄付先の応援グッズの制作、販売を行うのと同時に、寄付先(ファミリーハウス)のご紹介、活動内容、コンサート開催のご案内をSNSにて拡散し、認知度、集客に努めました。
新たな「Jazz Night @魚籃寺」や寄付先の支援者の獲得・開拓を目指し、地域SNS(特定地域を対象とした、顔の見える実際の地域社会と融合しているSNS。みらい子育てネットワーク、三鷹市、京都府の地域SNSなど。)との連動にも試みました。この取り組みは、「Jazz Night @魚籃寺」の告知とともに、(コンサート開催時以外でも)寄付先への継続的な「応援」を可能とすることができると手ごたえを感じました。
また、演奏中のチャット機能を採用いたしませんでしたが、視聴者様からのフィードバックを得るために、対応のガイドラインと人員が設けられれば、有効なものであるとも感じました。
このコロナ禍で開催を諦めかけましたが、新しい形で開催を後押しくださいまして、発表の場を失った演奏家への大きな励みとなり、そして、チャリティーの一番重要であり、困難な「継続すること」がこの困難な時期にも実現することができましたのは、協賛企業様のそして皆様のご支援のおかげ様と、心より感謝しております。