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活動者の声

ミュージック・フロム・ジャパン創立45周年音楽祭:第5回アーティスト・レジデンス

活動期間2019年 7月 1日 ~ 2020年 3月 31日

活動をしてみて

 創立45年周年、ミュージック・フロム・ジャパン2020年音楽祭、第5回アーティスト・レジデンスは、2月19日コロンビア大学でのテーマ作曲家小出稚子の作曲セミナーにより開始されました。パワーポイントの画面には小出が描いた楽しい絵が映し出され、教授3名を含む大学院作曲専攻学生たちに自作4曲を流し英語で説明、多くの質問があり大変盛り上がりました。
 21日は国際交流基金NY日本文化センターにて日米音楽シンポジウムが開催され、北米音楽批評家協会会員、米国人作曲家、そして日本から招いた音楽学者、作曲家とMFJ三浦など総勢10名がそれぞれの意見を述べ、日米間の世代を超えた貴重な情報交換の場となりました。
 22日の小出稚子個展では7曲が演奏され、特にMFJ委嘱曲「毘沙門」はフレッド・シェリ―の指揮のもと見事な演奏を得て、大きな拍手を浴びました。
 最終日は長木誠司が「アイデンティティなきアイデンティティの世代」のテーマのもと、講演では1920年代から現代までの日本の作曲家の歴史を述べ、引き続き開催した「選曲コンサート」では6名の若手作曲家の2014年以降に作曲された作品を紹介しました。最年少の小宮知久にMFJが委嘱したFor Formalistic Formal (SONATA?) Form For Fourは、解放弦のみでの演奏に弦楽四重奏団モメンタが挑戦し、聴衆は強い興味を示していました。
 両日コンサート後に開催した「フォーラムI」と「II」では、現代の若手作曲家が日本の伝統という意識を超えた作品を強調したとの意見を表出しましたが、最終的には経験、思考、生活などを含めた潜在的な日本のくらしが自身の作曲に反映されていることが分かり、大変面白いフォーラムになりました。
 いずれの会場も熱心に耳を傾ける聴衆に恵まれ、45周年を記念するに値する行事となったことに満足しております。

2018年7月豪雨災害被災地域の文化財修復活動

活動期間2018年 12月 1日 ~ 2021年 3月 31日

活動をしてみて

専門家による修復を通じ、上記仏像・屏風には、それぞれ胎内納入物(仏像・文書)・下張り文書があったことが明らかになった。
大日庵胎内納入物は、明治中葉のものであり、その10年弱前の大水害後の復興時に納められたと推測される。災害に遭いながらも信仰を守り伝える営みが、同じ場所に過去にもあったと考えられる。
被災資料のレスキューは、本ネットが現地の所蔵者・関係者、公的期間・民間関連団体との連携によって進められている。整理修復によって明らかになった知見は、当然ながら現地の方々、また上記諸関連組織と共有されるが、博物館展示また総会報告を通じて、より広い地域の方々、また県外の被災資料レスキュー活動団体にも、発信することが出来た。その意義は非常に大きい。

アンジェロ・マンジャロッティ/構築のリアリティ展

活動期間2019年 1月 14日 ~ 2019年 9月 30日

活動をしてみて

アンジェロ・マンジャロッティ展は、2004年TOTOギャラリー間で日本においてはじめて開催され、工業化時代の建築、プロダクト、彫刻などの研究成果を展示しました。
二回目は2012年イタリア文化会館にて開催し1959年から始まる歴代の日本人スタッフたちとの関係にも焦点をあてています。残念ながらこの展覧会終了直後マンジャロッティは91歳でなくなっています。
今回は三回目で「構築のリアリティ」をテーマとしコンクリートや鉄や大理石など、各素材を
生かした組み立て工法で実現した作品を中心に展示しています。
マンジャロッティの1952年から2012年まで約60年にわたる研究成果である建築、プロダクト、
彫刻の作品群とそれらを生み出した考え方を時間の経過ともに冷静に追体験する良い機会になりました。
オープニングセミナーにおいて槇文彦氏は、1958年にマンジャロッティの初期プレファブ建築を見学した時の体験談を披露しながら、真正面からモダニズムを追求し続けた数少ない建築家として「最後のモダニスト」という表現でマンジャロッティを大いに評価しています。
フランツ・グラフ氏はマンジャロッティのプレファブ工法がギリシャ古典期の「設計原則を明確に適用して柱と梁と屋根という最小限の部品で・・・無限の可能性を実現した。」と言及しています。
堀川絹江氏は「地域産業の工場や工房を訪れ、職人や技術者と対話を重ね、素材や製品の製造過程を見てなにができるかを探求した。」とマンジャロッティ本人からヒアリングしています。
二つのV字型フックからなる照明用ガラス製モジュール(ジョーガリ)は1967年から、
大理石テーブルシリーズ(エロス)は1971から長く愛され続けいるという話の一方で
フランチェスカ・アルバー二氏は竣工後約50年前後経過しつつあるマンジャロッティの建築作品の内10件の現状を調査し劣化、修理、改変状況等と保存の困難さをリアルに報告しています。
展覧会場でひとりの建築家がマンジャロッティのスケッチを見ながら「迷いのないスケッチだ」とつぶやいたのが強く印象に残っています。
イタリア、スイス、日本から出展いただいた豊富な展示物に対して会期が17日というのは少々短い気がしています。
入場者数1619人でした。
協賛いただいた会社及びイタリア、スイス、日本の関係者のおかげで今回の展覧会を行うことができました。
大変感謝しています。

Boys Ballet Summer School 2019

活動期間2019年 8月 13日 ~ 2019年 8月 17日

活動をしてみて

5回目の開催となる今回、初のコンクール形式での成果発表会を行った。バレエは総合芸術という言葉通り、ダンサーひとりの演技だけでは成り立たない。テクニックはもちろんのこと、表現力の豊かさ、観客に伝える心など、舞台人としての基本を教えるこの講習会では、コンクール慣れしたテクニック重視のBoysは、新たな“気付き”をが得られた。
最優秀に選ばれたBoysは「のびのびとした演技、笑顔、そして何よりも楽しい気持ちにさせてくれた」と特別審査員の熊川哲也氏から評価された。また「今日、表彰されたからと言って明日もいいわけではない。演技というものは毎日変わるもの。今日ダメだった人は明日には最高の演技ができるかも知れない。あきらめないで毎日のレッスンを大切にするように」と参加者全員に言葉が送られた。
観客からも「Ballet Boysの成長が見られる楽しい舞台だった」と好評が得られた。

「わたしのこもりうた」

活動期間2019年 1月 8日 ~ 2020年 3月 23日

活動をしてみて

<本公演事業について>
新型コロナウィルス感染が拡大するにつれ、3月22日座・高円寺公演の練習と告知が困難になっていった。他に予定していたサロン公演も順次会場からの要請で中止となり、そのうち外出も厳しくなり、企業にアピールするどころではなくなって、本来の営業広報活動は成立しなかった。
<関連事業について>
・来場者から、
「素晴らしい企画です。ありがとうございました」
「これまでのことをゆっくりふりかえる良い時間になりました」
「ステキな時間をありがとうございました」
「素晴らしかったです。涙が出ました」
「本当に楽しかったです」
「朝子どもを叱ったばかりだったので自分自身が浄化されましたし、もっと丁寧に接したいなと反省しました」
「子どもと言葉を考えることが楽しかった」
「娘も作った歌の完成を楽しみにしていました。ありがとうございました。最後の曲、すごい感動しした」
「何もない所からオリジナルの曲ができていくのが面白かった」
「子どもの愛おしいところを再確認しました」
「とてもよかった。最近あまり子守歌をうたって寝かしつけをしていないが、またうたいたいと思った」「産まれてきてくれたときのことを思い出すことができ、また今かわいいんだと気が付くことができました」
「我が子に対するいとおしさが増しました」
等の喜びの声を多く頂いた。

・採譜スタッフからは、
「人の心に触れられ、それをあと押しできるお役目にとてもやりがいを感じました」
「お客様の嬉しそうな顔を見ることができたときに経験できてよかったと思いました」
「お客様の満足度の高い素晴らしい企画だと思いました。スタッフが大勢必要で本当に大変そうでしたが皆さん目的意識をしっかり持たれて一致団結ワンチームでなさってる事に敬服いたしました。衣装やイラストもとても素敵でした」
「お客様自身も、昨年はほぼ皆様丸腰の方を担当させて頂きましたが、今年ははっきりと主張を持った方々を担当させて頂きましたので、より一層「お客様自身が作られた曲」に仕上がりました。回を重ねる毎に自分の中の取り組み方にも変化が起こるのだという発見も良い経験でした」
など、意義を感じる声が多く出た。

・「子どもが作る<わたしのコモリウタ>」では、
「自分の言葉で表現できるようになった子もいたと思います」
「言葉から音に持ってく行き方、子どもたちへの問いかけ等にイメージが広がり、高揚感が高まった」「自分でもワクワクした気持ちで参加させていただきました」
「子どもたちの発想が1対1でじっくり関わることでこんなにも言葉が出る子だったのか?とびっくりしました」
「考えてることが目に見えてわかるのがおもしろくて個性が出ていました」
「親子面談の時に様子をお伝えして楽譜と音源をお渡ししました。感動して涙を出されているお母様がいらっしゃいました」
との声が寄せられ、潜在的な「子どもの持つ作詞・作曲の可能性」の発現について、驚きと喜びの評価を頂いた。

・JCOM杉並の取材が入り、JCOMデイリーニュースで放映される。

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