三陸国際芸術祭の主催者を、2018年11月に発足した三陸国際芸術推進委員会としてから2回目の芸術祭となりました。
今回は、秋・冬の2回のプログラムとし、さらに充実した内容を目指しましたが、残念ながら冬プログラムについては新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中止となりました。また、秋プログラムについても、直前に三陸地域を襲った台風と大雨の影響により、一部プログラムを中止セざるを得ない状況となり、予定していたプログラムから大幅に小さい規模の開催となってしましました。
しかし、そういった中においても、三陸国際芸術祭の特色ともいえる体験型プログラム「習いに行くぜ」にはリピーターが参加したり、今年度から開催した三陸芸能短期留学事業(アーティスト・イン・レジデンス)の参加アーティストが参加したりといった、多用な参加者があったほか、インドネシア・バリ島のバロンダンスとガムランの演奏、そして岩手県・大槌町の複数の伝統芸能団体による創作「シシの系譜」は、国境をこえた芸能が融合するというだけでなく、同じ地域にありながら一緒に舞うことのなかった芸能がひとつの舞台に立つという、意義深く画期的な創作芸能であったと思います。この舞台には普段はあまり芸能に関心のなかった地域内外の方々も鑑賞に訪れてくれました。私どもとしても、今後の展開に向け、たしかな手応えを感じることができました。
これからも、さまざまな事業を通じて、世界に発信をつづけていきたいと考えております。
企業メセナ協議会のサポート、そして各社様からの支援を受けて実現できている芸術祭です。ありが とうございます。関係者を代表して、心より御礼申し上げます。
三陸国際芸術推進委員会事務局
NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク理事長 三陸国際芸術祭プロデューサー
佐東範一
どの国の子どもたちの作品もそれぞれにお国柄があふれ、国や言葉、生活様式が違っても、家族や日常の生活を大切に思う気持ちが伝わり、“子ども・いのち・平和”の大切さや、これらがかけがえのない素晴らしいものであるということを、この児童画国際交流展は、元気に暖かくやわらかなメッセージとして伝える機会となりました。
また、世界各地の子どもたちの絵を一堂に並べることで見えてくるものがありました。世界の子どもの絵の、心豊かな明るさや強さ、そして画面に溢れる描く喜び、それらの絵が描かれた世界や社会や教育等、今の子どもたちを取り巻く様々に思いを馳せ、子ども時代の心豊かな芸術教育の重要性をいっそう考えさせられる機会でもありました。
今回のエピソードとしましては、スリランカのことを特記したく存じます。スリランカはこの展覧会への参加をテレビを通じ、スリランカ国内全土の子どもたちに向けて呼びかけられましたので、発信者の元には非常に多くの作品が寄せられたのです。第42回展にはその中から50点だけを当会へお送りいただきましたが、現地にはまだ沢山の作品が残っており、そこで、2019年9月に現地スリランカにて、児童画国際交流展をひらきましょう!!ということに決まりました。
当会は協賛することとし、The PASS所属の日本の子どもたちの絵と、当会が所有し保管している42年間の交流作品の中から絵を選出し、これらあわせて200点をスリランカへ送ることに決まりました。
展覧会オープニングの9月6日には、当会から数名が現地へ伺う予定ではありますが、先日のスリランカでの不幸なテロの影響を注視していかなければなりません。
児童画国際交流展が、お互いの理解を深め友情を育み世界の平和の礎となることを願って、これからも活動を続けて行きたいと思います。
この展覧会は、当会所属の子どもたちから徴収する出品料で運営しています。
海外からの子どもたちは無料での参加です。日本の子どもたちの出品料を上手にやりくりして長く活動を続けてきました。
このたびは50万円の助成金を受けられたので、第42回展の開催にあたり搬入・展示作業・アートひろば・搬出、そして色々な英訳や日本語訳・DVD作製・・・等の様々な形でお力添えをいただいた方やお世話になった方々への謝礼をさせていただくことができ感謝いたします。
また、海外からの子どもたちの参加が増えることは大変喜ばしくもありますが、同時に、海外とのやりとりには作品などの郵送に伴う当会負担のEMS郵便料金が嵩んできます。
今回展は12か国の子どもさんとの絵の交流ができましたが、今回は企業メセナ協議会様のお計らいにより、ホテルオークラ東京様からのご支援、助成金を賜る機会を得まして、お陰様で問題なく対処できましたことは大変幸いなことでした。
これからも、より実りのある結果を未来の世界に向けて発信し続ける『子どもの絵、それは言葉のいらない手紙です』この素なる真の心の交流を世界中の子どもたちと共に創ってゆく展覧会を進めて行きます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
・現状の課題
IAFTコアメンバーの拡充、新たなキュレーター目線で運営を行っていける運営スタッフを強化していきたいです。東京でも旬の場作りを担っている影響力のある場所、複数箇所で行えることは、今後のIAFTの展開において大変良い機会であるため、新たな支持層を獲得するように努めて参ります。
・今後の改善点
IAFTにとって初めての試みである、障がいのある人たち向けのワークショップおよび作品展示をUKのアーティストと行い、健常者と障がい者のアート作品を並列に見せながら、東京が世界を牽引していけるようなユース・カルチャーを創出する実験的な試みを行いました。IAFTは、イベント以外でも人々が継続的に集まれるようなハブを設立する時期に差しかかっていると考えます。
・自己評価
ともすればイベントが飽和状態になる東京ですが、表参道・渋谷・日本橋・川崎市、それぞれが持つ地域の個性に依拠した現代アートの実験的な試みを実施することで、現代アートファン、または海外からの観光客に対しても東京および近郊に対するステレオタイプ的なイメージを覆したいと考えます。同時多発的に、自由度が高いパフォーマンス作品、デザインやアパレルのジャンルを横断する作品、メディアアート作品や現在的なヴィデオアートの作品を展示しました。日本橋兜町はエリア再活性化がまさに始まった地域であり、金融街にフレッシュなアート作品を持ち込めることは、これから発展する上で価値あることになるかと思います。フェスティバルの広がりを日本国内だけで考えるのではなく、海外への発信を強化することが総じて地域経済・文化の発展に不可欠なため、これからも継続的に進めていきます。
・SOMPOアート・ファンドの助成を受けたことによるメリット
海外アーティストの招聘、リサーチ、国内外への発信や多種多様な現代アートの試みを行う上で、入場料等による収益だけでは本事業を賄うことは、非常に難しく、SOMPOアート・ファンドの助成のような金銭的サポートなくしてなかなか成立しません。当団体が中堅として成熟していく途上で、今回の助成を受けたことは、展示設営の充実、マンパワーの面、国際交流の点でも、フェスティバルを運営するにあたり大変大きな原動力となりました。
・活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
助成: グレイトブリテン・ササカワ財団、IDA Awards、University of Atypical、WALLONIA – BRUSSELS INTERNATIONAL
後援: デンマーク王国大使館、国際交流基金、ブリティッシュ・カウンシル
協力: Turf Projects、Makers Of Stuff Squad (MOSS)、Performance Køkkenet、NPO法人studio FLAT
・媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
30m、artgene、artrabbit、nettam、tokyoartbeat、British Council、東洋経済日報2020年3月13日
2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行により、日常生活が一変し、それまでの常識が覆された一年だったかと思います。2013年から毎年10月に開催していますあいづまちなかアートプロジェクトも、中止か開催かで紆余曲折の議論がありました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、会津若松で予定されていたイベントの多くが中止となり、様々な社会活動が自粛され、多くの方々が日常生活を制限されるなど、見通しの立たない不安な日々を送っていました。そうした時期だからこそ、アートの持つ力が私たちの心を癒し、豊かな想像力を育み、希望や夢を描く力を与えてくれることを信じて、アートプロジェクトを開催することとしました。
来場者への検温、手指消毒、来場者名簿の作成等を行う他、展示会場の定期的な換気や受付にパーテーションを設置するなどの感染対策を講じ、それらの対策が取れる会場に限定したため、結果として例年よりも規模が縮小することになりました。
そんな中、SOMPOアート・ファンドの助成を受けられたことで、展示会場に来場できない方にもアートに親しんでもらう取り組みを行い、コロナ禍の中でも、事業内容を充実させることができました。
例えば、国内屈指のバンドネオン奏者である北村聡氏と地元芸術家の髙橋克幸氏によるライブペインティングの様子を、シネマトグラファーであるリン・シン氏に映像作品として制作いただいたことや、会津大学短期大学部の協力を得て、漆のアート作品を展示している会場の様子を360度カメラで動画撮影し、ホームページ等を通して展示会場の雰囲気を追体験できる仕組みを構築することができました。
このように新しい生活環境の中でもアートを楽しめるような取り組みを行えたこと、広報物等へのSOMPOアート・ファンドのロゴを掲出でき、社会的な信頼性を向上させることができたことは、我々にとって大きな励みと支援になったことを感謝申し上げます。
活動をしてみて
三陸国際芸術祭の主催者を、2018年11月に発足した三陸国際芸術推進委員会としてから2回目の芸術祭となりました。
今回は、秋・冬の2回のプログラムとし、さらに充実した内容を目指しましたが、残念ながら冬プログラムについては新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中止となりました。また、秋プログラムについても、直前に三陸地域を襲った台風と大雨の影響により、一部プログラムを中止セざるを得ない状況となり、予定していたプログラムから大幅に小さい規模の開催となってしましました。
しかし、そういった中においても、三陸国際芸術祭の特色ともいえる体験型プログラム「習いに行くぜ」にはリピーターが参加したり、今年度から開催した三陸芸能短期留学事業(アーティスト・イン・レジデンス)の参加アーティストが参加したりといった、多用な参加者があったほか、インドネシア・バリ島のバロンダンスとガムランの演奏、そして岩手県・大槌町の複数の伝統芸能団体による創作「シシの系譜」は、国境をこえた芸能が融合するというだけでなく、同じ地域にありながら一緒に舞うことのなかった芸能がひとつの舞台に立つという、意義深く画期的な創作芸能であったと思います。この舞台には普段はあまり芸能に関心のなかった地域内外の方々も鑑賞に訪れてくれました。私どもとしても、今後の展開に向け、たしかな手応えを感じることができました。
これからも、さまざまな事業を通じて、世界に発信をつづけていきたいと考えております。
企業メセナ協議会のサポート、そして各社様からの支援を受けて実現できている芸術祭です。ありが とうございます。関係者を代表して、心より御礼申し上げます。
三陸国際芸術推進委員会事務局
NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク理事長 三陸国際芸術祭プロデューサー
佐東範一