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活動者の声

京都:Re-Search

活動期間2018年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日

活動をしてみて

住民参画の点で、地域の人々の知恵、技術、能力、存在を活かすことができるアイデアやプロジェクト、地域の人々の関心や興味をひく事象を取り上げることができるアイデアやプロジェクトの展開が弱かったと思います。そして、大型な企画の規模・手法だけを考えるのでは無く、さまざまなチャンネルで事業を組み立て、地域での取り組みと連携し、それらの集合体として発信をしていく必要があると考えます。また、多言語対応による情報発信など、国際性を意識した取り組みが不十分でした。
<今後の改善点>
①会期前からの市民に向けたキックオフイベント(事前説明会等)や、会期中のトークやガイドツアープログラムをより充実させ、多くの府民や各地域がより文化・芸術とつながる機会を設けたい。そして、地域の特性に合わせた広報と周知活動を行っていきます。
②大型な企画の規模・手法だけを考えるのでは無く、さまざまなチャンネルで事業を組み立て、それらの集合体として発信をしていきます。
③地域のグローバル化が進展し、府民の生活においても国際社会との関わりが一層深まっている中、異なる言葉や生活習慣、文化を持つ人々と地域住民の交流の促進に努めていきます。

飛生芸術祭

活動期間2018年 9月 8日 ~ 2018年 9月 16日

活動をしてみて

昨年までは会場は飛生アートコミュニティーのみで開催してきましたが、今年は損保ジャパン日本興亜様の助成などをきっかけに、初めて白老町商店街での展覧会や公演を企画し、活動領域を広げました。
北海道大地震の損害が大きく、飛生アートコミュニティーでの活動は中止となりましたが、商店街4カ所で行われた展覧会や公演は延期などありながらも全て実施し、近隣住民に大きな希望を与える結果となりました。

展覧会に一日のうちに何度も訪れ会話をしていく近隣住民、余震が続くなか全国から訪れ励ましてくれた方々。
一時は絶望的に感じた状況のなかアートをきっかけに「生きる」ということを強く感じました。
押し付けるのではなく、どこか寄り添ってくれるかのような「スキマ・余白」の多いアートという存在に地域全体が助けられたような気がしています。
最終公演となるOrganWorks「語る町」では、観覧者がアートや身体表現というフィルターを通すことで新しい切り口から自分たちのまち、そしてひとを見つめ直すことになり「初めての体験で、うまく言葉にできないがもっともっと見たかった」という言葉をたくさんいただきました。

開催中止・延期という状況になることで、アートの価値や役割を改めて知ることになりました。
ありがとうございました。

飛生芸術祭2020「僕らは同じ夢をみる」

活動期間2020年 9月 5日 ~ 2020年 9月 22日

活動をしてみて

本年は新型コロナウイルスの影響があり、これまでで一番準備が難しい会となった。
アーティストが町内に滞在し、リサーチを繰り返しながら創作を行う企画が多いため、取材ができないこと(人と会えないこと)でギリギリまで作品内容を固めることができなかった。

会場に関しても当初予定していた会場が使用できなくなったり、オンラインでの実施を余儀なくされたが、運営側・アーティスト・地域住民・会場側が創意工夫を重ねて実現までこぎつけることができたのは大きな収穫であった。

町内で展開された「街の朝」は定員を3分の1まで減少し、客席を1m間隔で配置。
羊をめぐる冒険は定員7名という、ある意味ではとても贅沢な上演となった。

主催側にとっては困難の連続であり、来場者にとってもリスクが生じる芸術祭となったが、では中止にすれば良かったかというとそんなことはなく、数値では測れない効果を随所で感じることができた。
2018年の北海道の台風・地震・ブラックアウトの時もそうであったが、困難な時期だからこそ心に余裕をもつことが大切であり、アートによって地域住民や来場者がひとときの安らぎを得ることができたことは、とても大切なことであったと今は思える。

無人駅アートプロジェクト

活動期間2018年 8月 1日 ~ 2019年 3月 25日

活動をしてみて

2019年3月8日(金)~24日(日)の17日間、大井川鐡道の無人駅10駅に16組の作家が作品展示を行う「UNMANED無人駅の芸術祭」を実施した。
作家による多様なジャンルと駅ごとに異なる表現方法で、地域固有の資源(魅力や課題)を顕在化させることで、市民における地域の再発見・再認識を促進するとともに、作家を通じた地域間交流や、地域イメージの向上につながった。
今回から駅舎やホームでの作品設置だけでなく、使われなくなった空き家や茶工場、古民家、集会場等も設置場所としたり、インフォメーションセンターを設置して受付を設け、来場者の満足度向上に努めた。またサポーター登録制度を設け、作品制作や会期中の運営の協力を募った。集落の人々を始め、市内外から60名以上が登録し、芸術祭の運営の協力をしてくれた。
今年度も、昨年度に引き続き静岡県の文化プログラムの採択を受け、静岡県文化プログラム推進委員会との共催にて実施をした。プログラムコーディネーターの支援を受け、県外作家による滞在型の作品制作を行うなど、複数年のプロジェクトの土壌づくりに向けた取り組みとなった。
また、作品設置場所の確保や、作品制作の協力、作品管理における地域団体や住民による参加や協力、設置等における大井川鐵道など多くの方々の協力を受けての開催であった。加えて、テレビ放送や新聞などメディアによる報道効果もあり注目を集める取り組みとなった。

建築学生ワークショップ出雲2019

活動期間2019年 6月 22日 ~ 2019年 12月 31日

活動をしてみて

数年かけて準備をおこなってきた出雲大社での活動に、こんなに地域の方の賛同を得、協力をいただけるとは思ってもみなかったことでした。開催が困難に思えた時期を経て、最終的には認めていただけたことが公開プレゼンテーションや御礼参りの際、参加学生にも伝わりました。また参加学生とほぼ同数のアドバイザーの方々がお越しくださり、熱心にご指導いただけたことも、ありがたいことでした。
聖地をめぐるこの建築学生ワークショップは、2020年東大寺、2021年明治神宮での開催が決定しておりますが、過去の開催地の方々が連なってお越しくださっていることは、成功した証であり、今後の成果につながっているものと考えます。今後、活動を続けるにあたって、毎年開催地・協力自治体・参加学生が流動する中で結果を残しつつ継続していきたいと考えております。
寄付については、今回助成認定制度を活用される方がおられませんでしたが、何とか無事開催することができました。

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