活動者をしてみて
神楽は本来”地域文化”の共同体から醸し出され、亡くなられた多くの方々への”鎮魂と再生”を原意とする。本プロジェクトは「平和の舞」として、<ヒロシマからのメッセージ”負の遺産”核兵器廃絶・平和への希求>を世界に発信。また”地方創生”と相まって、2020東京オリンピック・パラリンピックを見据えた企画内容であり、広島公演や東京公演等、東京五輪に向けて再演の機運が高まった。成果、評価、今後に向けての指針等は下記の通りである。
(1)伝統神楽<ひろしま神楽>の歴史を踏まえ、創作神楽<オロチ、神楽とオーケストラの協演>は、広島市長等行政の首長、政財界他、文化的、経済効果他多くの観点から高評を博した。
(2)<オロチ>は「自然と人間との共生」であり、永遠の守護神であることを創作。
(3)事業規模と予算規模(1500万円以上)の大規模の企画内容だけに、総合プロデューサーの必要性と事務局体制の再構築と組織化や分担業務等の反省点等、「平和の2019/2020」への指針と方向性や実務体制の一層の整備が求められた。
AIR SPLASHと名を変えて2度目の開催となった今年は、コロナ禍もあり、参加アーティストの減少や開催それ自体が危ぶまれる中の開催となりました。
アーティストの自主的な学びと純粋な創作の場となるAIR SPLASHは、通常のアートキャンプとは比べものにならないほど破格に安い参加費を取って運営してきましたが、今回はそれすらをあえて定めず、払える人が払えるだけ払っていただくというシステム「投げ入れ制」を採用しました。
21世紀の新しい芸術活動保証のあり方に対しての提案として、にはたづみプロジェクトでの他の取り組みの中でも採用してきた方法です。
通年開催されている「やにわにセッション」を集中的にクリエイションする期間として設けられているAIR SPLASHは、その成果をLIVE SPLASHとして発表するのですが、今回はそれらを地域コミュニティーテレビ局の協力もあり動画作品としてyoutubeに発表しています。そのLIVE SPLASHは一つの通過点としてまた通年のやにわにセッションの肥やしとなり今も継続しています。
色々な意味で新しいAIR SPLASHのあり方を模索出来た今年の開催でした。
普段いろいろな所で活躍している劇作家や俳優、舞台関係者が4日間、大分に集結するとあって、ラグビーワールドカップと同じく一生に一度の経験と捉え活動しました。参加されたお客様からは参加して良かったという非常に嬉しい感想を多くいただきました。運営側としてはこれだけの企画数と出演者の管理などでかなり大変な状況でしたが、ボランティアスタッフのあたたかいご支援もいただけ、無事大会を終了することができました。国民文化祭で燃え尽きることなく本大会をアフター企画として開催することができ、これらの活動が今後の大分での演劇展開にどう影響されるのか、非常に楽しみです。
活動を終えて、2021年開催予定の第2回コンクールに向けては、以下の課題が残された。
❶参加者数を更に増やす
❷第一次予選を公開化するか否か
❸第二次予選と本選にインターヴァルを設けるか否か
❹入場者数も更に増やす
❶については開催目的と参加意義の周知徹底が、❷及び❸については資金調達が、 ❹については今回の集客状況の分析・検証が端緒になると考えている。
加えて、❺として本制度利用した寄付の目標を達成できなかったことが挙げられ、その未達分がほぼ支出超過分と一致すると考えられる。
課題を一つずつクリアし、次回も成功に導くべく準備を進めたい。
活動をしてみて
今期10年目を迎えたU35展は、2018年に日本建築学会教育賞をいただいたこともあり、今後の建築の可能性を提示し、建築文化の今と未来を知る最高の舞台となりました。継続が困難と思われた6年目の会場変更から5年目を迎えることができたことと、協力企業が増えたことで認知度があがり、来場者数も増えました。ただ協賛金をいただくことは変わらず困難であるため助成認定制度を利用しようと申請しましたが、活用される企業はありませんでした。11年目以降も継続するため公募を始めておりますが、金銭面で不安なく活動をするための方策を考えながら、教育活動を続ける所存です。