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活動者の声

神山アーティスト・イン・レジデンス2019

活動期間2019年 4月 1日 ~ 2020年 3月 31日

活動をしてみて

今年度は4月から11月にかけて、21回目となる神山アーティスト・イン・レジデンスプログラム2019プログラム、自費で参加するAIRプログラムのBed&Studioプログラム、過去のアーティストを再度招聘するリターンアーティストプログラム、新しくスタートしたKAIRxABCDEFプログラムなど4つのプログラムを通じて、海外より10名、国内より2名のアーティストが滞在制作を行い、1年間を通じて、国際色豊かなアーティストと共に多様な芸術表現を共有する場となりました。

2019年度は新しい試みとして、これまでのKAIR、Bed&Studioプログラム、リターン・アーティストプログラムを発展させたプロジェクトとして、ベッド&スタジオ プログラムなどを利用し、長いスパンで神山に関わっているアーティスト達と共に「KAIRxABCDEF(A=art, B=base, C=culture, D=document, E=education, F=food)」をいう新しいプロジェクトをスタートしました。このプログラムを通じて、アーティストと共に建築や文化、記録、教育、食などの分野から神山町や徳島県内の職人や関係者との協力を得ながら、各分野でのプロジェクトやリサーチを開始することができました。このプロジェクトは2019年度に始まり、単年度で終了するのではなく、継続的にリサーチ、制作、展示をすることを目指し、今回実施したことで新たな可能性や将来性が明確になり、アーティストや協力者とともにひとつひとつのプロジェクトを深めながら進めていく予定です。
これまでの活動実績やアーティスト間での繋がりから、この数年の間に神山を核としたアーティストのネットワークが形成され、共にプロジェクトを企画するなど国内に留まらず、世界的な規模での神山を通じたネット―ワークが築かれつつあるという喜ばしい事象が生まれていることを再確認した年でした。
2019年度は海外の神山に近い環境(人口が700人~2000人)でアーティスト・イン・レジデンス事業を行っている団体(3団体)とのネットワークができ、今後は彼らとの関係性から新しく事業を展開させる方法を模索しています。建築やデザイン、パフォーマンス、アートなどあらゆる分野でのネットワークが神山を核として有機的に生まれており、彼らとともに神山AIRプログラムをさらに飛躍させる可能性を感じていると共に、今後も神山や世界各地で新たな動きや可能性が育まれる場となるよう制作やネットワークの場づくりに引き続き努めます。

水郷ひた芸術文化祭2018 大巻伸嗣個展「SUIKYO」

活動期間2018年 4月 2日 ~ 2019年 3月 8日

活動をしてみて

国民文化祭おおいた2018の市町村事業は「カルチャーツーリズム」をテーマとして掲げており、文化を観光資源として活かし県内外の誘客を促すために日田市のリーディング事業として当事業を位置付けた。
結果、県外の来場者は全体の28%にのぼり、国内32都道府県からの集客が実現した。
また、2017年7月に起こった九州北部豪雨の復興に勤しむ市民の心に希望を与えるプロジェクトとなるよう、日田の風景や歴史、人々の暮らしを掘り下げ、場の記憶を作品に反映することで、市民が改めて自身の生きている土地に連綿と受け継がれた文化的な豊かさを体感できる展覧会を実現させた。さらに、編集された男女混声合唱団の歌声や、作品の案内役として市民スタッフが伝承を語るなど、日田で暮らす人々自身が作品の一部を担っている。
前述の通り作品演出および安全管理のためにスタッフを増員し追加人件費が発生したが、助成を受けたことで十分な人員配置が可能となった。
来場者数は目標数値を下回るが、来場者一人一人の作品体験の質を高めることに重きをおいた結果である。
その結果としてリピーターは2会場合計で199名、そのうち日田市民は68%を占める。小学生から高齢者まで幅広い世代が足を運んでおり、そこに暮らす人々の記憶に寄り添った作品であったことが伺える。

また当事業の開催がきっかけとなり、関連事業として市内の読み聞かせボランティア連絡協議会「日田ブックラブ」が主催した企画「日田の歴史から未来へ望むアウトリーチ」が派生した。この企画は大巻氏と日田市民が協働で「日田のはじまりの物語」をテーマに縦2m×横10mにも及ぶ巨大木版画を作成した。版木は県建設業協会日田支部が提供した日田杉を使用し、日田林工高校の生徒が加工した。彫る作業には約一か月、市民延べ約600人が参加した。

京都:Re-Search

活動期間2018年 4月 1日 ~ 2019年 3月 31日

活動をしてみて

住民参画の点で、地域の人々の知恵、技術、能力、存在を活かすことができるアイデアやプロジェクト、地域の人々の関心や興味をひく事象を取り上げることができるアイデアやプロジェクトの展開が弱かったと思います。そして、大型な企画の規模・手法だけを考えるのでは無く、さまざまなチャンネルで事業を組み立て、地域での取り組みと連携し、それらの集合体として発信をしていく必要があると考えます。また、多言語対応による情報発信など、国際性を意識した取り組みが不十分でした。
<今後の改善点>
①会期前からの市民に向けたキックオフイベント(事前説明会等)や、会期中のトークやガイドツアープログラムをより充実させ、多くの府民や各地域がより文化・芸術とつながる機会を設けたい。そして、地域の特性に合わせた広報と周知活動を行っていきます。
②大型な企画の規模・手法だけを考えるのでは無く、さまざまなチャンネルで事業を組み立て、それらの集合体として発信をしていきます。
③地域のグローバル化が進展し、府民の生活においても国際社会との関わりが一層深まっている中、異なる言葉や生活習慣、文化を持つ人々と地域住民の交流の促進に努めていきます。

飛生芸術祭

活動期間2018年 9月 8日 ~ 2018年 9月 16日

活動をしてみて

昨年までは会場は飛生アートコミュニティーのみで開催してきましたが、今年は損保ジャパン日本興亜様の助成などをきっかけに、初めて白老町商店街での展覧会や公演を企画し、活動領域を広げました。
北海道大地震の損害が大きく、飛生アートコミュニティーでの活動は中止となりましたが、商店街4カ所で行われた展覧会や公演は延期などありながらも全て実施し、近隣住民に大きな希望を与える結果となりました。

展覧会に一日のうちに何度も訪れ会話をしていく近隣住民、余震が続くなか全国から訪れ励ましてくれた方々。
一時は絶望的に感じた状況のなかアートをきっかけに「生きる」ということを強く感じました。
押し付けるのではなく、どこか寄り添ってくれるかのような「スキマ・余白」の多いアートという存在に地域全体が助けられたような気がしています。
最終公演となるOrganWorks「語る町」では、観覧者がアートや身体表現というフィルターを通すことで新しい切り口から自分たちのまち、そしてひとを見つめ直すことになり「初めての体験で、うまく言葉にできないがもっともっと見たかった」という言葉をたくさんいただきました。

開催中止・延期という状況になることで、アートの価値や役割を改めて知ることになりました。
ありがとうございました。

飛生芸術祭2020「僕らは同じ夢をみる」

活動期間2020年 9月 5日 ~ 2020年 9月 22日

活動をしてみて

本年は新型コロナウイルスの影響があり、これまでで一番準備が難しい会となった。
アーティストが町内に滞在し、リサーチを繰り返しながら創作を行う企画が多いため、取材ができないこと(人と会えないこと)でギリギリまで作品内容を固めることができなかった。

会場に関しても当初予定していた会場が使用できなくなったり、オンラインでの実施を余儀なくされたが、運営側・アーティスト・地域住民・会場側が創意工夫を重ねて実現までこぎつけることができたのは大きな収穫であった。

町内で展開された「街の朝」は定員を3分の1まで減少し、客席を1m間隔で配置。
羊をめぐる冒険は定員7名という、ある意味ではとても贅沢な上演となった。

主催側にとっては困難の連続であり、来場者にとってもリスクが生じる芸術祭となったが、では中止にすれば良かったかというとそんなことはなく、数値では測れない効果を随所で感じることができた。
2018年の北海道の台風・地震・ブラックアウトの時もそうであったが、困難な時期だからこそ心に余裕をもつことが大切であり、アートによって地域住民や来場者がひとときの安らぎを得ることができたことは、とても大切なことであったと今は思える。

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