入場無料の公演やマルシェを開催することで、演劇祭のチケットを購入していない市民も気軽に会場に足を運び、雰囲気を楽しんでもらうことができた。初めて来場したお客様から、「次は、チケットを購入して有料公演も観てみたい」という声を多く聞き、次開催のモチベーションが上がった。
文化祭で郷土芸能発表が行われるようになって30数年経過している。学校にとっても地域にとってもなくてはならない活動の一つになっている。学校にとっては、生徒指導上の関わりにおいても必要なものであるし、地域社会の構成員としての自覚を持たせる上で重要な位置づけを担っている。また、地域においては、地域の文化を継承する上で大切な活動であると考える。文化祭が終わった時点で生徒たちは来年度への想いを馳せている。「来年はあの役に挑戦してみたい」「自分も来年は郷土芸能に挑戦してみたい」等々である。時代を担う若者たちを育成していく上で、次年度以降も継続していきたいと考えている。
熊本新町獅子保存会の活動は主に会員会費と新町界隈の方から寄付で行っています。今回のような震災による祭り備品の突発的な破損への修復等の対応が出来ない状況でした。備品破損のため今後の運営を心配していましたが、かるふぁんの文化行事への助成があること藤崎八旛宮社務所を通して知ることとなり今回始めて申請させて頂きました。お陰さまで例年通りに藤崎八旛宮秋の例大祭に豪華絢爛な色彩豊かな新町獅子を披露することが出来ました。多くの方の浄財により今回支えて頂いたことを会員一同とてもありがたく深く感謝してます。本当にありがとうございました。
小林顕作の人を包みこむような暖かさと雰囲気づくりで、朗読にじっくり耳を傾けたり笑いに包まれたりの1時間を過ごし、入場者全員がくつろいでいた。「こころの復興支援」にふさわしい公演だった。
小さな子どもを連れ親子で参加した母親から「『絵本のじかんだよ!』に参加した夜から父親が子どもに絵本を読むようになった。これまで、関わりが少なかったので嬉しい!」といった感想が後日届いた。これまでの絵本の読み聞かせの概念を変えるような小林顕作の表現が、「どのような読み方、表現をしても大丈夫なんだ」と父親の心を掴んだようだ。
絵本というツールを通して、親子でコミュニケーションが取れるきっかけとなった本企画は、子どもだけでなく大人たちにも少なからず影響を及ぼしたはずである。実施してよかったと感じている。
活動をしてみて
・税制優遇制度を利用した寄付金の募集など、貴団体の交付を受けているメリットを十分に活かすことができなかった。計画した活動を予算内で実施していくことに集中してしまった。
・多様な人の交流という点については一定の成果と手ごたえを感じた。最初は緊張していた方々も稽古が進むにつれ、周囲の人と打ち解けていき、1つの目標に向かって対等な目線で全員が議論したり、お互いを支えあったりするプロセスがとても良かった。また精神障害を持つ方で、マルシェ出展者と繋がり、就労に結びつくという以外な成果もあった。
・観客の反応については非常によかった。今回の作品は「孤独」をテーマに多様な人が自分を表現するという内容だったが、視察にきた仙台市市民文化事業団職員からも「作品のエネルギー、出演者の迫力に圧倒された」という声が聞かれた。プロ、アマ問わず、1人1人が一生懸命踊りステージに立つ姿に心を打たれたという感想も聞かれた。