(2)達成できたこと
今年は20年という節目の年にあたり、例年の大阪府や大阪府教育委員会との連携だけでなく、大阪市の市民活動推進助成事業への選定、EXPO2025(日本国際博覧会協会)とのコラボイベントの実施、文部科学大臣賞受賞の大阪桐蔭高校吹奏楽部の友情出演、同じく文部科学大臣賞受賞の大阪府立今宮高校ダンス部の特別演舞など、例年以上に様々な企画やプログラムを実施することができました。
今年も2300名という多くの踊り子の参加があり、大阪城ホールという一流の舞台で練習の成果を発揮できる素晴らしい開催となりました。
(3)現状の課題
例年同様の課題ではありますが、国内屈指の会場大阪城ホールで、一流の音響照明、舞台美術に触れながら開催するということは、子ども達にとってたいへん有意義なものであります。ただ、かかる費用はどうしても高額になり、企業や個人からの協賛金の獲得が一番の課題です。
(4)今後の改善点
次回(2020年)は、東京オリンピックの関係で、開催日とメイン会場が変更となります。(私たちは、毎年「10月の体育の日」として大阪城ホールを仮抑えしているため)
そこで、2020年度のみは近隣の別会場での開催を予定しており、そこでの開催結果や状況、また費用面等を例年と比較することで、2021年以降の開催にかかる費用等を検討する材料にしたいと考えています。
(5)自己評価
この祭りに参加し、踊りという芸術文化、一流の舞台に触れた子ども達は累計で62,600人となり、参加する学校や子ども達にとってはかけがえのないものになっています。
また、大阪の青少年の非行問題に心を痛め、立ち上がったこの活動ですが、2000年の大阪府警調べにおいて、ピーク時14,000件(年間)を数えていた少年非行の件数も、今では3,000件を割り込み、約80%の減少を見せています。
当時、踊りを通した青少年健全育成、といってもなかなか理解をしてもらえませんでしたが、今ではどこの学校でも踊り、特に活動の原点「南中ソーラン」は、大阪府下ほとんどの学校で踊られるようになりました。このことからも、「子どもの健全育成」という意識が世の中に広く共有されていったことが分かります。
(6)助成を受けたことによるメリット
寄付金控除の対象になることは、社会的な信用にも繋がります。寄付をお願いするにあたって、寄付をする方にとって選択肢が増えたことはたいへん有意義でした。目標には届きませんでしたが、ぜひ次年度も申請させて頂きたいと考えています。
(2)達成できたこと
準備開始当初は、50チームも集まれば大成功、と考えていましたが、日本だけでなく世界からも予想以上に反響があり、アメリカやオーストラリアなど世界6か国(9チーム)、北海道から九州まで日本全国から65チーム、合計74チーム(約2,000名)の参加を頂きました。
私たちの祭りの原点でもある「南中ソーラン」誕生の学校、稚内市立稚内南中学校が、全校生徒で参加してくださったことも、たいへん大きな意義ある出来事でした。
また私どもは特にテレビ局などの協力もなく、すべてが一から、素人ばかりの手作りでの準備となりましたが、開催当日のライブ配信では、1万人を超える方に視聴していただくことができ、想像以上に賑やかなものとなりました。
(3)現状の課題
我々の祭りに参加されるような群舞、集団演技は、コロナ禍においてはなかなか活動が前に進んでおりません。2021年度の開催に関しても、これまでと同じ形での開催はおそらく難しく、オンラインとの併用など、状況にあった形での開催を検討しなければなりません。誰もが先を明確に見通せない社会情勢の中、いかに我々の活動の理念を貫きながら、かつコロナ禍の社会情勢をみて準備を進めてゆけるのか、これが非常に大きな課題となっています。
(4)今後の改善点
2021年度の開催に関しても、オンラインでの開催はゼロにはできないと感じています。幸い我々は2020年度に開催を中止せずにオンラインで開催できたことで、大きな土台を作ることができました。オンラインでの改善点としては、もっと多くの人にオンラインで見てもらえること、が挙げられます。参加する踊り子(特に子ども達)は、多くの人に見てもらえるということが、緊張感や感動につながります。それは練習へのモチベーションにもつながり、ひいては我々の目的である『踊りを通した青少年健全育成』というものにつながると感じています。
今回この作った土台をもとに定期的な情報発信を続け、2021年度の開催までには、今年度以上の視聴者を獲得すること、これが大きな改善点です。
もちろん、コロナが克服され、従来通りの開催ができるようにまで状況が改善しているのであれば、それに越したことはないので、今回開催した形態としての改善点としては、そのような思いを持っています。
(5)自己評価
新型コロナウィルスという誰もが体験したことのない社会状況となり、我々の活動も大きな影響を受けました。そして我々のような踊りの祭りの多くが開催の中止に追い込まれました。そんな中、オンラインでの開催を決断し、実現できたことはスタッフにとっても大きな自信となりました。そして何よりも、これまでにないくらい参加者の輪が広がり、世界6か国、日本でも北海道から九州までのチームから参加をいただいたことは、大きな喜びとなりました。コロナウィルスの影響力を、推進力に変えることができた、そのようにも感じています。もちろん、これまでの活動が思うようにできず苦しい点はたくさんありましたが、そんな状況でも明るく前向きに活動していくことが、新たなご縁を生む原動力になるという新たな学びを頂戴した、そんな一年でした。
(6)助成を受けたことによるメリット
今回、例年のような広告協賛という形態をとることができなかったので、ほぼすべての寄付協賛がこの助成によるものでした。特に企業にとっては、損金扱いにできるこの仕組みを使わせていただくことができて、例年以上に大きなメリットを感じ、感謝をしています。
(2)達成できたこと
開催の目的①②③、私たちの力の及ぶ範囲では、未熟ながらもすべて達成できたと感じています。
コロナ禍で2回目となるオンライン開催となりました。昨年のスタイルを発展させ、今回は全編生中継での配信となり、大きなトラブルもなく大成功に終わりました。また、昨年広がった世界とのご縁は、今回SNS等を通じてさらに広がり、4大陸10か国からのご参加を頂きました。奇しくも、コロナ禍のおかげでさらにご縁の輪が広がったと感じています。アメリカやカナダ、ブラジルなど世界中の視聴者ともリアルタイムのチャットメッセージで交流ができ、まさに「World Edition」という名前にふさわしい開催となりました。
また日本全国からも多くのチームが参加され、北は北海道、南は鹿児島まで、オンライン開催ならではの広がりを見せたのも、達成できたことの大きな一つです。さらには、EXPO2025の協力を得て、ZOOMを使った生中継での特別インタビューと特別映像の配信も実施いたしました。
(3)現状の課題
オンライン開催にあたっての、技術的な課題はあまりありません。ただ、約2年にわたるコロナ禍で、文化活動面への影響はより深刻なものとなっています。私たちが目的としている子ども達、特に学校などでは、「密を避ける」という観点から運動会などで群舞に取り組めなくなっている所もあります。今回参加できた団体は、一部の素晴らしい団体のみで、メンバーの減少や活動休止に追い込まれている有志団体も少なくありません。昨年は「コロナ禍1年目」ということで、「今年は難しいけれど、来年こそは」という考えが多くの方にあったように思います。しかし影響が長引くにつれて、「もうこれまでの世界には戻らないのでは」という空気にもなっています。私たちも、これまでと同じことをもう一度、ということではなく、この状況下でできる新たな試みを、これからもますます考え続け、トライ&エラーを繰り返しながら、活動を継続して参ります。
(4)今後の改善点
昨年の報告書に「改善点」として記載しましたが、この1年をかけて、定期的な情報発信を続け、YouTubeチャンネルの登録者数も1500名から2200名へと増加しました(まだまだ少ない数字ではありますが、これはYouTubeのチャンネル登録者数全体の上位10%以内に入ります)。しかしながら当日の視聴者数が昨年とほぼ同数となったことの背景には、オンライン開催イベントの増加が挙げられます。私たちの開催日10月10日に、踊り祭りだけに限ってみても、全国で大きなオンライン開催が3つありました。今後は、開催の理念を守りながらも、可能な範囲で差別化を図ってまいります。
ただ、オンライン開催ではどうしても実現できない「リアルでのつながり」への想いは、参加団体だけでなく、主催者側としても大きくなっています。2022年は、リアルでの開催も模索しながら、並行してオンラインでの開催や活動を継続してゆきたい、そのように考えています。
(5)自己評価
昨年よりも深刻なコロナ禍で、演舞動画の撮影はもとよりまともに練習すらできていない団体も多く、オンラインであっても参加が難しいという声が多数ある中での開催でした。しかしそんな中でも工夫して練習を重ねている団体も多く、なんとかして発表の場を設けたいという思いで準備を重ねました。
そして、○○ができないから、というようなネガティブな理由ではなく、昨年世界に広がった大阪メチャハピー祭の輪を、さらに大きく発展させたいという発展的な理由でのオンライン開催でした。
特に今回はリアルタイムでの応援コメントが多く、昨年の約2倍のメッセージを頂き、参加される団体や私たちにとっても、たいへん心強い応援でした。
早く元通りの生活に、という思いがある一方、withコロナという新たな形も模索しないといけない、そういった状況の中、オンラインでの活動は必須であるとも考えています。リアルとオンラインの融合、これが今後の私たちの活動の大きなキーワードになってくるかと思います。すべて手作りゆえ、まだまだ未熟な点ばかりではありますが、奇しくもコロナ禍で広がった「オンラインでの可能性」をベースに、世界に広がった大阪メチャハピー祭の輪を、これからも発展的に広げてゆきたい、そう強く願っています。
(6)助成を受けたことによるメリット
今回も、特に企業にとっては、損金扱いにできるこの仕組みを使わせて頂くことが多く、心から感謝しています。そして、助成認証を頂けていることによって、活動の「社会的信用」にも大きくつながっています。
2014年に法人が設立されてから今年度初めて、定期公演をシリーズ化し、「Music Dialogueディスカバリーシリーズ2017-18」として開催した。若手演奏家の「発掘」、演奏者自身の「気付き」、聴衆による新たな音楽の楽しみ方の「発見」などを掛け合わせて「ディスカバリー・シリーズ」というタイトルを付けた訳であるが、その一つ一つの目的がそれぞれのコンサートで実現されているか、常に注視しながら回を重ねていった。
演奏者へのアンケートからは、指揮者でもある大山平一郎から音楽の解釈の仕方や演奏技術について学んだことがその場で終わることなく、他の場面で本当に役立っているということや、お客様とのコミュニケーションについての問題意識が芽生えたなど、彼らの音楽家としての「意識のもちよう」に働きかけができていることがわかった。
若手演奏者は演奏会の前に、団体のFacebook上でお客様に向けてメッセージを書いたり、初回公開リハーサルでお客様からの質問に答えたり、本番で演奏前に単なる曲解説ではなく自分にとってこの曲がどういうものであるかということについて話したり、終演後にはお客様と直接話したりと、演奏以外のかたちでお客様とのコミュニケーションをできるだけ多くとってもらうようにしている。その中で、彼らが今後社会とつながった音楽家に成長していく上で大切だと思われる言葉でのコミュニケーションを改善する必要性を感じた。
そこで、今年3月初旬には新聞記者の方に講師をお願いし、若手演奏者3名を対象として「インタビューの受け方・話し方」という講座をパイロット的に開催した。これは単なるインタビュースキルを学ぶ為の内容ではなく、若手演奏者が「自分らしさ」とは何かを掘り下げる手助けをするものである。このような取り組みも、ディスカバリーシリーズを毎回開催していく中で課題として浮かび上がってきたことから生まれた。
また聴衆についても、初回からの1年間でコンスタントに字幕解説付きリハーサル参加者が増えてきたことや、アンケートでの記述(「普通絶対に見ることができない初回のリハーサルを見せていただき、こんなところから全体の方向性や細かいところ全てを調整していくのだと分かり、本当にびっくりすると同時に本番での演奏者への尊敬が増しました」など)からも、演奏、リハーサル、そしてダイアローグを通して、聴衆の学びや気付きのきっかけを提供することができたといえる。そして、聴衆と若手演奏者がディスカバリーシリーズを通してつながり、彼ら個々の音楽活動を応援してくれる人も出てきている。
最後に、シリーズの当初目的には入っていなかったが、実際には事務局・理事・アドバイザー・ボランティアスタッフ・寄付者など、このプロジェクトに関わっている皆がこの場でそれぞれに実験したり、学びを得たりすることができていることも重要な成果である。
ディスカバリーシリーズは最高レベルの芸術を追究する場であることに変わりはないが、「室内楽を演奏する」「演奏を鑑賞する」といった一方向の場ではなく、聴衆が若手演奏者達の課題や悩みを知った上で自分のスキルを活かして応援する、ベテラン演奏者が聴衆の意見から学ぶ、若手演奏者が企画をよりよくするために事務局と一緒に考えるなど、「立場」を超えて協力し合い、よりよい学びの場を創っていくことに意義があると考えている。そのような取り組みを続けることで、「芸術の力」について、もっと外に広めていける人たちを増やしていきたい。
活動をしてみて
◆達成できたこと
昨年、大阪府や大阪府教育委員会と連携をし、大阪府のゆるキャラ「もずやん」が会場に来たことをきっかけに、今年はそれだけでなく、教育委員会から審査員も出して頂くことができ、より一層理解が深まってきました。そして、活動の原点「南中ソーラン」誕生の地、北海道稚内市教育委員会の方が視察に来られた点も、大きな喜びの一つでした。
また、今年も2500名という多くの参加者が集い、大阪城ホールという素晴らしい会場で踊る感動、達成感を共有することが出来ました。
現状の課題、にも挙げておりますが、昨今の社会情勢や人件費の高騰に伴う経費支出の拡大傾向も、スタッフや関係各所のご協力のもと、歯止めをかけることが出来ました。
◆現状の課題
国内屈指の会場、大阪城ホールで、一流の音響照明、舞台美術に触れながら開催するということは、子ども達にとってたいへん有意義なものである反面、昨今の人材不足やホール使用料の値上がりに伴い、開催にかかる費用が年々増加傾向にあります。今回は少し歯止めがかかりましたが、行政からの補助金が一切ない、完全民間のNPOとしては、年間を通した資金集めが現状最大の課題です。
◆今後の改善点
次回(2019年)、大阪メチャハピー祭は20回目の節目を迎えます。20回目を機に、改めて子ども達への参加を募ることと、企業や個人の協賛(寄付)金集めに力を注ぎます。
◆自己評価
この祭りに参加し、踊りという芸術文化、一流の舞台に触れた子ども達は累計で60,300人となり、参加する学校や子ども達にとってはかけがえのないものになっています。
また、大阪の青少年の非行問題に心を痛め、立ち上がったこの活動ですが、20年前の大阪府警調べにおいて、ピーク時14,000件(年間)を数えていた少年非行の件数も、今では4,000件を割り込み、約75%の減少を見せています。
当時、踊りを通した青少年健全育成、といってもなかなか理解をしてもらえませんでしたが、今ではどこの学校でも踊り、特に活動の原点「南中ソーラン」は、大阪府下ほとんどの学校で踊られるようになりました。このことからも、「子どもの健全育成」という意識が世の中に広く共有されていったことが分かります。
◆助成を受けたことによるメリット
寄付金控除の対象になることは、社会的な信用にも繋がります。寄付をお願いするにあたって、寄付をする方にとって選択肢が増えたことはたいへん有意義でした。目標には届きませんでしたが、ぜひ次年度も申請させて頂きたいと考えています。
◆活動実施における協力機関や他の協働団体の関与について団体名およびその内容
【後援】
近畿経済産業局、大阪府、大阪市、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、高知県、大阪府PTA協議会、大阪府立高等学校PTA協議会、大阪市PTA協議会、大阪市立高等学校PTA協議会、大阪商工会議所、(公財)関西・大阪21世紀協会、大阪観光局、(社)大阪青年会議所、大阪市商店会総連盟、大阪府商店街振興組合連合会、NHK大阪放送局、読売テレビ放送、MBS、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社
【助成】 公益社団法人 企業メセナ協議会「2021芸術・文化による社会創造ファンド」
【協力】 公益社団法人 大阪府柔道整復師会
【共催演舞会場協力】
大阪ビジネスパーク協議会、ツイン21テナント会、古川橋南北地域活性化協議会、大阪メチャハピー祭in枚方実行委員会、鶴見区青少年カーニバル実行委員会
◆参加、集客人数
大阪城ホール:約5,000名(有料入場者数)
参加者:2500名(61チーム)
※他会場は公共スペースで観覧無料のため、入場者のカウントせず
◆媒体への露出(記事タイトル/媒体名/掲載年月日)
9月中旬発行 JR西日本おでかけネット 掲載
9月 WEBサイト Hot Pepper、Yahoo!お出かけ情報、京阪電鉄沿線情報等に掲載
10月2日 J:COM「北河内ニュース」 5分間にわたりインタビュー、PRと紹介
以上