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活動者の声

国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2020

活動期間2019年 4月 1日 ~ 2020年 3月 31日

活動をしてみて

 今回のTPAMは日本でのCOVID-19の本格的な感染拡大が始まる前の会期だったこともあり、大きな影響を受けることもなく、無事に活動を終了することができた。
 しかし、TPAM2020の上演によりツアーやコラボレーションの機会を得たいくつかの案件は、未だ中止・延期を余儀なくされている。
 実際に作品や人に出会うということが難しくなってしまった昨今であるが、舞台芸術が全世界で大きな打撃を受けている今だからこそ、プロフェッショナルに活用され今後の文化芸術の発展に大きく寄与する国際的なプラットフォームとなるべく、今後も取り組みを継続していきたい。

黄金町バザール2020

活動期間2020年 1月 6日 ~ 2021年 2月 28日

活動をしてみて

令和2年度で13回目を迎えた「黄金町バザール2020」は、「アーティストとコミュニティ」をテーマに2部制 で開催した。第1部は、黄金町のAIRアーティスト(元AIRアーティストも含む)のみで構成し、第2部は公募、推薦によって選出したアーティストの作品を発表した。2部制での開催は、コロナウイルス感染症感染拡 大の影響で、直前まで黄金町バザールの開催自体見通しがたたなかったこと、海外アーティストの受け入れが 困難であったことにより、そうした形式を取らざるを得なかった結果であるが、これまでの黄金町バザールとAIRアーティストの関係性を見直す機会となった。

岡山芸術交流2016

活動期間2016年 10月 9日 ~ 2016年 11月 27日

活動をしてみて

 初めての開催であったため、諸々の準備作業が遅れがちになり、本来はやるべきこと・やりたかったことで手を付けられなかったことが少なからずあったことは大きな反省点です。
 スタッフ(雇用・ボランティアとも)については、事前に作品情報を提供することができず(新作率が高かったため、ぎりぎりまで作品の内容が決まりませんでした)、育成カリキュラムが不十分であったと感じています。ただ、そんな中でも、大変に意欲の高い方が集まり、現代アートの「難解さ」に戸惑いを感じておられた来場の方を見事にサポートしていただきました。来場者アンケートではスタッフの対応に絶賛の声が多数寄せられ、逆に「親切すぎ」との声まであったくらいでした。アート展のスタッフは初めて、という方が大半だったようですが、「楽しかった」「また参加したい」との反応が返ってきたことにほっとしています。今回は大学への働き掛けの時期が夏にずれ込み、夏季休暇の時期と重なったため学生からの応募が低調でした。高校に対してはアプローチすら出来ず、ウェブサイトを見て応募してきた高校生が数名いたにとどまりました。若い方には大いに参加して欲しいという思いがありますので、この点は次回に向けた大きな課題です。
 小中学校向けの鑑賞の呼びかけについては、岡山市内へは早めに動くことが出来たのですが、初めての開催で、しかも先述したように作品情報が直前まで揃わなかったため、学校に対して「こんな展覧会だ」というプレゼンを十分に行うことができず、学校側が、「子どもたちに鑑賞させるべきか否か」という判断をしにくかったのではないかと感じています。そのような中でも42校もの小中学校の来場があったこと、そしてご来場の児童生徒の皆さん、引率の先生方から、ご好評をいただいたことは次につながる大きな実績になったと思っています。特に子どもたちは、「難しい」とか「分からない」という視点ではなく、素直に目の前の作品に向き合って感じるという柔軟さがあり、美術展に来たとは思えないくらい楽しんでいた姿が印象的でもあり、主催者として喜ばしいことでもありました。これには、「対話型鑑賞」という手法で、子どもたちを誘導していただいた市民団体「みるを楽しむ!アートナビ岡山」さんのご尽力によるところが大きかったと感じています。次回に向けては、今回のこのような実績を踏まえ、県内の小中高校まで広く鑑賞をよびかけ、多くの児童生徒の皆さんに会場に来て最先端の現代アートの世界を体感していただきたいと思っています。
 現代アートというのは、通常の彫刻絵画と異なり、対象物の姿かたちや色彩の美しさを見る審美眼をもって鑑賞するよりも、作品を創る姿勢・考え方を鑑賞するものなので、「見る」というより「考える」ことが大事、という総合ディレクターの考えに基づき、今回はあまり「これはこういう意図の作品」という情報を展示室に設けない方法をとりました。現代アート(コンセプチュアルアート)はまだまだ欧米中心に動いていて、日本国内では外国ほど普及していませんので、鑑賞の仕方に慣れていない方が多いのでしょう。一般来場者の方には、先鋭的な現代アート作品はやはり「難しい」と感じられた方は多かったようです。現代アートに親しんでいただき、楽しんで帰っていただくために鑑賞の支援、ガイドをどうするか、これも次回に向けた大きな課題です。
 予想以上の好評だったのが、オリエント美術館会場と屋外展示です。
市立オリエント美術館は、全国的にも珍しい古代オリエント美術品を収蔵する館(公立では唯一)なのですが、注目度はいまひとつで来場者数は伸び悩んでいたが、今回、この館において、すべてを「現代アート」とするのではなく、「古代オリエント美術品」も通常通り展示されている中に現代アートをコラボして展示する手法を採用したところ、来場者(一般の方、専門家の方も)から、「オリエント美術も見れてよかった」「オリエント美術館の収蔵品も建物も素晴らしかった」といった声が多数寄せられ、美術館の存在感を高めることにもつながりました。「埋もれた(気づかれていない)街の魅力・資産を再発見する」ということも今回開催の大きな目的としていたので、大きな成果と感じています。
屋外展示は会場間をつなぐように、公有地・公有施設のみならず、民間所有施設(ビル壁面)にもご協力いただき、大型の作品を展示しましたが、いつも通う見慣れた場所に突如現れた作品に、驚きの目を向ける高齢の方がいたり、さっそくスマホを向けて撮影をする高校生がいたりと開催の告知という点からも効果が大きかったと思っています。このうち、目抜き通りの交差点地下広場にたつシンボルタワー(採光塔)は、目立つ場所に立ちながら、白色という色彩のないものだったせいか、ほとんど存在を忘れられていた状態だったのですが、これをアーティストのデザインによりカラフルな色彩の作品に生まれ変わらせたところ、「かっこいい」「展覧会後も残した方がいいのではないか」と好評を博しました。また県有地に展示した銀色の物体が隕石のように落ちてきたような形状をした作品は、地元高校生の間で評判となったそうです。開催のレガシーを残すという点、現代アートをまちづくりに活かしていくという点からも、屋外展示は今後も重要なポイントとなってくると思っています。

(仮称)国際(こどもアート)センター駅まつり

活動期間2016年 8月 10日 ~ 2017年 2月 19日

活動をしてみて

新たに開業した地下鉄沿線のまちづくり、世代間交流や多文化共生に寄与するプロジェクトとして開始したが、創造の場をつくった歴史的人物のパペットと遊び場をつくる「PLAYMAKERS」仙台バージョンの制作を依頼した結果、大正時代の仙台の児童文化運動に関わったふたりの人物の活動が、芸術的であり、現代に通用する視点を持っていたことに改めて気づく機会になった。
同じ財団が運営する仙台文学館では、常設展示で紹介している人物や活動であるが、アーティストが関わることによって、新たな層の関心もひきつけることとなり、地域の魅力ある資源として、今後もアーティストの視点でリサーチを続けることとした。

なら国際映画祭2016

活動期間2016年 9月 17日 ~ 2016年 9月 22日

活動をしてみて

2010年に第1回目を歩み始めたなら国際映画祭も隔年開催で4回目を迎え、当初より志していた使命のいくつかを具体的に果たせるように成長してきたと感慨深い。今年度は奈良市からの補助金が全額削除されるという空前絶後の危機が起こったが、SOMPOアートファンドをはじめとした様々な助成、存続を希望する法人、個人からの寄付のおかげで乗り越えることができた。感謝に堪えない。
 2年前より予定していたプログラムの数々も天候不順で取りやめざるを得なかったものを以外は、開催することができた。未来へ向けての期待も含めて良い報告もたくさんさせていただくことが出来た。まずは安堵しているが、今後の当法人の事業がより良いものとなるために、たくさんのご意見を頂きたく希望している。助成してよかった、と心から思っていただける文化事業を開催できるよう今後も精進を重ねたい。

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