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活動者の声

2021大阪メチャハピー祭 World Edition

活動期間2021年 6月 1日 ~ 2021年 11月 30日

活動をしてみて

(2)達成できたこと
開催の目的①②③、私たちの力の及ぶ範囲では、未熟ながらもすべて達成できたと感じています。

コロナ禍で2回目となるオンライン開催となりました。昨年のスタイルを発展させ、今回は全編生中継での配信となり、大きなトラブルもなく大成功に終わりました。また、昨年広がった世界とのご縁は、今回SNS等を通じてさらに広がり、4大陸10か国からのご参加を頂きました。奇しくも、コロナ禍のおかげでさらにご縁の輪が広がったと感じています。アメリカやカナダ、ブラジルなど世界中の視聴者ともリアルタイムのチャットメッセージで交流ができ、まさに「World Edition」という名前にふさわしい開催となりました。
また日本全国からも多くのチームが参加され、北は北海道、南は鹿児島まで、オンライン開催ならではの広がりを見せたのも、達成できたことの大きな一つです。さらには、EXPO2025の協力を得て、ZOOMを使った生中継での特別インタビューと特別映像の配信も実施いたしました。

(3)現状の課題
オンライン開催にあたっての、技術的な課題はあまりありません。ただ、約2年にわたるコロナ禍で、文化活動面への影響はより深刻なものとなっています。私たちが目的としている子ども達、特に学校などでは、「密を避ける」という観点から運動会などで群舞に取り組めなくなっている所もあります。今回参加できた団体は、一部の素晴らしい団体のみで、メンバーの減少や活動休止に追い込まれている有志団体も少なくありません。昨年は「コロナ禍1年目」ということで、「今年は難しいけれど、来年こそは」という考えが多くの方にあったように思います。しかし影響が長引くにつれて、「もうこれまでの世界には戻らないのでは」という空気にもなっています。私たちも、これまでと同じことをもう一度、ということではなく、この状況下でできる新たな試みを、これからもますます考え続け、トライ&エラーを繰り返しながら、活動を継続して参ります。

(4)今後の改善点
昨年の報告書に「改善点」として記載しましたが、この1年をかけて、定期的な情報発信を続け、YouTubeチャンネルの登録者数も1500名から2200名へと増加しました(まだまだ少ない数字ではありますが、これはYouTubeのチャンネル登録者数全体の上位10%以内に入ります)。しかしながら当日の視聴者数が昨年とほぼ同数となったことの背景には、オンライン開催イベントの増加が挙げられます。私たちの開催日10月10日に、踊り祭りだけに限ってみても、全国で大きなオンライン開催が3つありました。今後は、開催の理念を守りながらも、可能な範囲で差別化を図ってまいります。
ただ、オンライン開催ではどうしても実現できない「リアルでのつながり」への想いは、参加団体だけでなく、主催者側としても大きくなっています。2022年は、リアルでの開催も模索しながら、並行してオンラインでの開催や活動を継続してゆきたい、そのように考えています。

(5)自己評価
昨年よりも深刻なコロナ禍で、演舞動画の撮影はもとよりまともに練習すらできていない団体も多く、オンラインであっても参加が難しいという声が多数ある中での開催でした。しかしそんな中でも工夫して練習を重ねている団体も多く、なんとかして発表の場を設けたいという思いで準備を重ねました。
そして、○○ができないから、というようなネガティブな理由ではなく、昨年世界に広がった大阪メチャハピー祭の輪を、さらに大きく発展させたいという発展的な理由でのオンライン開催でした。
特に今回はリアルタイムでの応援コメントが多く、昨年の約2倍のメッセージを頂き、参加される団体や私たちにとっても、たいへん心強い応援でした。
早く元通りの生活に、という思いがある一方、withコロナという新たな形も模索しないといけない、そういった状況の中、オンラインでの活動は必須であるとも考えています。リアルとオンラインの融合、これが今後の私たちの活動の大きなキーワードになってくるかと思います。すべて手作りゆえ、まだまだ未熟な点ばかりではありますが、奇しくもコロナ禍で広がった「オンラインでの可能性」をベースに、世界に広がった大阪メチャハピー祭の輪を、これからも発展的に広げてゆきたい、そう強く願っています。

(6)助成を受けたことによるメリット
今回も、特に企業にとっては、損金扱いにできるこの仕組みを使わせて頂くことが多く、心から感謝しています。そして、助成認証を頂けていることによって、活動の「社会的信用」にも大きくつながっています。

Music Dialogue ディスカバリーシリーズ 2017-18

活動期間2017年 4月 21日 ~ 2018年 3月 20日

活動をしてみて

2014年に法人が設立されてから今年度初めて、定期公演をシリーズ化し、「Music Dialogueディスカバリーシリーズ2017-18」として開催した。若手演奏家の「発掘」、演奏者自身の「気付き」、聴衆による新たな音楽の楽しみ方の「発見」などを掛け合わせて「ディスカバリー・シリーズ」というタイトルを付けた訳であるが、その一つ一つの目的がそれぞれのコンサートで実現されているか、常に注視しながら回を重ねていった。

演奏者へのアンケートからは、指揮者でもある大山平一郎から音楽の解釈の仕方や演奏技術について学んだことがその場で終わることなく、他の場面で本当に役立っているということや、お客様とのコミュニケーションについての問題意識が芽生えたなど、彼らの音楽家としての「意識のもちよう」に働きかけができていることがわかった。

若手演奏者は演奏会の前に、団体のFacebook上でお客様に向けてメッセージを書いたり、初回公開リハーサルでお客様からの質問に答えたり、本番で演奏前に単なる曲解説ではなく自分にとってこの曲がどういうものであるかということについて話したり、終演後にはお客様と直接話したりと、演奏以外のかたちでお客様とのコミュニケーションをできるだけ多くとってもらうようにしている。その中で、彼らが今後社会とつながった音楽家に成長していく上で大切だと思われる言葉でのコミュニケーションを改善する必要性を感じた。

そこで、今年3月初旬には新聞記者の方に講師をお願いし、若手演奏者3名を対象として「インタビューの受け方・話し方」という講座をパイロット的に開催した。これは単なるインタビュースキルを学ぶ為の内容ではなく、若手演奏者が「自分らしさ」とは何かを掘り下げる手助けをするものである。このような取り組みも、ディスカバリーシリーズを毎回開催していく中で課題として浮かび上がってきたことから生まれた。

また聴衆についても、初回からの1年間でコンスタントに字幕解説付きリハーサル参加者が増えてきたことや、アンケートでの記述(「普通絶対に見ることができない初回のリハーサルを見せていただき、こんなところから全体の方向性や細かいところ全てを調整していくのだと分かり、本当にびっくりすると同時に本番での演奏者への尊敬が増しました」など)からも、演奏、リハーサル、そしてダイアローグを通して、聴衆の学びや気付きのきっかけを提供することができたといえる。そして、聴衆と若手演奏者がディスカバリーシリーズを通してつながり、彼ら個々の音楽活動を応援してくれる人も出てきている。

最後に、シリーズの当初目的には入っていなかったが、実際には事務局・理事・アドバイザー・ボランティアスタッフ・寄付者など、このプロジェクトに関わっている皆がこの場でそれぞれに実験したり、学びを得たりすることができていることも重要な成果である。

ディスカバリーシリーズは最高レベルの芸術を追究する場であることに変わりはないが、「室内楽を演奏する」「演奏を鑑賞する」といった一方向の場ではなく、聴衆が若手演奏者達の課題や悩みを知った上で自分のスキルを活かして応援する、ベテラン演奏者が聴衆の意見から学ぶ、若手演奏者が企画をよりよくするために事務局と一緒に考えるなど、「立場」を超えて協力し合い、よりよい学びの場を創っていくことに意義があると考えている。そのような取り組みを続けることで、「芸術の力」について、もっと外に広めていける人たちを増やしていきたい。

Music Dialogue ディスカバリーシリーズ 2018-19

活動期間2018年 5月 8日 ~ 2019年 3月 26日

活動をしてみて

ディスカバリーシリーズも2シーズン目となり、このシリーズにおける安定した演奏のクオリティーというものをお客様が感じてくださるようになってきたこと、また演奏者やお客様にとって「ダイアローグ」が少しずつ自然なものになり、時にはかなり深い対話が展開されたことはとても嬉しいことでした。演奏とダイアローグを通して演奏者の個性がしっかりと伝わることにより、お客様や関係者たちが、出演アーティストを様々な形で応援してくださることにもつながっており、演奏者にとっても大変励みになっています。

演奏者が初めて一緒に音を出す瞬間に立ち会える場である「字幕解説付きリハーサル」の存在もだんだん認知されるようになり、本番とは別なイベントとして、これを楽しみにしてくださるお客様も増えてきました。このように継続的に音楽づくりの場を公開することで、お客様の音楽に対する理解も深まってきているのを感じます。

今の日本で最も期待されている若手演奏者たちがこのディスカバリーシリーズ(2年間で合計8回の企画)に出演していることで、このシリーズが少しずつではありますが、登竜門的に認知され始めてきました。またこのシリーズでは演奏だけでなく、言葉によるコミュニケーション(事前の文章執筆、当日の演奏前のトーク、演奏後のダイアローグとレセプションなど)も重要視し、そうしたスキルを磨く場にしようとしていることも伝わってきたかなと思っています。

予期しなかった動きとしては、これまで会場を提供してくださっていた南麻布セントレホールが12月末に閉館するという通達が7月に来て、それから慌てて会場探しをするという事態になりました。それから1~2か月でたくさんの会場を下見しましたが、最終的にはアドバイザーのつながりで築地本願寺という歴史的建造物の中の講堂(大広間)に決定しました。ディスカバリーシリーズ第4回目は築地本願寺の講堂で開催することになりました。意図した変化ではありませんでしたが、結果的には客席のキャパシティも増えたり(60→90席)、歴史的建造物での演奏会ということになり、ポジティブな変化となりました。

また2017年度に比べて、この助成認定制度を活用した個人による寄付が増えたのですが、お礼として提供しているコンサートへのご招待についても、ほとんど方が実際にコンサートのたびに会場に足を運ばれ、Music Dialogueについてよく知っていただく機会になりました。その後、また別の寄付をしてくださったり、ボランティアとしても関わってくださるようになったりもしています。

NARRATIVISUAL:M "M氏の告白:矛盾を純粋培養するアイデンティティの病"

活動期間2018年 6月 23日 ~ 2019年 2月 28日

活動をしてみて

助成活動に関して、名古屋を中心に約180社に問い合わせと、助成のお願いを行った。唯一1社最終の支援段階までこぎつけたが、結果的には拝受することができなかった。
多方面から企画内容に関しては申し分ないとのご意見をいただいたが、助成に至らなかった主な原因は、愛知県出身者で構成されたイベントではなかったことで地域への還元性が乏しい判断された点、経団連や組織を通じた助成活動ではなかった点が大きく上げられた。さらに、2つの事業を統括した企画であることで、助成団体への出資に不透明感が出たことが上げられた。もし次に機会をいただけるのであれば、以上の点を考慮に入れ、よりわかりやすく、出資してくださる方々に、より明快な地域への還元性を示せる様にしたい。

Music Dialogue 室内楽塾 in 東京

活動期間2018年 10月 1日 ~ 2019年 2月 10日

活動をしてみて

今回の塾の受講者は、芸術監督が何らかのかたちで知っていたり、信頼する演奏者からの紹介で集められた実力派の演奏者たち9名。年齢は18歳から30代後半まで、活動地域は東京、札幌、フランス、ソウルと、幅広いバックグラウンドをもっていました。通常であれば出会うことがない演奏家同士が、故園田高弘のスタジオという特別な空間で、朝から晩までみっちりと指導されながら音楽の作り方や深め方を学び、実際にその成果を披露しました。

1日目は初対面の演奏者たちも多く、かなり緊張感がありましたが、2日目以降、演奏者同士が打ち解けるにつれて、音楽づくりの場ももっとオープンな雰囲気に。塾長からはそれぞれについて技術的なこと、時にはかなり根本的なことまで細かく指導され、これまでやってきたことを自分で疑うというような辛い感覚を乗り越えなければいけない人もいました。塾では単に演奏の技術だけでなく、楽譜をどう読み込むのか、人と一緒に弾くとはどういうことなのか、音楽をつくるとは何をどこまでしないといけないのか、というようなことまで含め受講者に考えてもらい、意識を変えて音楽づくりに関わるようになることを目的としています。

演奏者たちは精神的にもアップ・ダウンが激しい3日間のレッスン・リハーサルを乗り越え、最終日の発表会では皆、初日と比べると別人のような演奏を披露してくれました。受講者たち自身にとっても、「こういうプロセスを経たらこんな深い音楽を作れるんだ」という驚きがあったとともに、自信につながったようでした。

受講者からのコメント:
・「こんな風に楽譜を深読みできるなんて初めて体験した、もっともっと一緒に学ぶ機会が欲しいです」(18才の芸大生)
・「北海道からきて、東京の演奏者のレベルの高さに驚きながらもなんとか必死にがんばった。北海道に戻ったら学んだことを室内楽の仲間と共有したい。ものすごい刺激になりました」(30代、札幌在住)
・「ドイツから帰国して何年も経つうちに日本基準に染まってしまっていたことに改めて気づいた。留学中も先生に問題点として指摘されていたことを今回も指摘され、日々の仕事に追われて根本的に解決していなかったと反省。時間をかけてでも、また気持ちを新たに取り組んでいきたいです」(30代、プロオケのエキストラや室内楽の演奏者)

また今回の塾は全てのリハーサルを公開、どんな方でも聴講できるように設定しました。来場された方たちからは「3日間で若い演奏者たちによる音楽がどんどん変化していく様子を見られて大変興味深った」、「技術のことだけでなく考え方や哲学的なところまで踏み込んんだ指導だったことに驚いたが自分にも大変役立った」「企業経営者としてチームワークについて学ぶことが多かった」などのコメントをいただきました。

旧園田邸は登録文化財(吉村順三による建築)に指定されている建築物でもあり、その見学会とリハーサルをセットにしたため、建築やデザインに興味ある方も多く来場され、ついでにリハーサルをのぞいてみた、というパターンも。このようにお客様も様々なバックグラウンドを持つ方たちであり、休憩時間にお互いに話したり、演奏者に直接質問したりという交流も、この塾ならではの濃密な時間だったと思っています。

またこの塾では演奏家やお客様だけでなく、音楽事業に携わる人たち(アーツマネジャー)を育てるということもミッションに掲げています。今回の運営には東京音楽大学の学生2人(大学3年生と大学院2年生)に関わってもらい、塾長・受講者・聴講者・共催団体などとのやりとりや印刷物作成やプログラム解説執筆などを担当してもらいました。プログラム解説執筆についてはプロのライター(MDサポーター)にメンターとしてついてもらい、学生が書いたものを何度も添削してもらいました。

Music Dialogueが開催する「塾」は演奏家のためだけのものではなく、お客様やアーツマネジャー、地域団体、共催団体など、皆にとって学びの場を提供するものとして根付かせていきたいと思っています。

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