38回目を迎えた定期公演であるが、堺市民に愛されるだけではなく、常に日本のオペラ界をリードしていけるような存在として日々努力している。全国レベルを知り、積極的にオーディション等で様々な人材を発掘し、定期公演で当団体の持てる全ての音楽的な力を披露するように努力した。定期公演はその力を総勢100名以上のチームでお客様にお届けし、これを継続していくことが当団体の社会に対する使命だとし、上質のオペラを地域社会の人々に紹介することが出来たと思う。
活動に必要な収益を上げるための努力を重ねる中、プレイベント等の告知に力を入れたが、事業収益のもとになる来場者数が伸び悩んだ。広報力を今後強化していくことが重要であると痛感している。
本事業は国内外の著名な講師陣の指導による世界レベルの若手音楽家の育成と地域音楽文化の振興、さらには石川発の芸術文化を国内はもとより国外にも広く発信することを目的に、1998年から開催しており、2023年で25周年を迎えた。
今年度は、25周年記念として、IMA卒業生を出演者として迎えたコンサートや県内者向けの体験レッスンを開催し、多くの県民の方に質の高い演奏を聴く機会を提供するとともに、本県における音楽文化の担い手の育成につなげた。
今後とも、世界に羽ばたく若手音楽家を輩出するために、本県の担い手となる若手音楽家を育成し、ひいては本県の音楽文化の振興と発信に努めてまいりたい。
第4回音楽祭では、メイン会場であるカトリック芦屋教会に加え、国の重要文化財であり竣工100周年を迎えたF.L.ライト設計のヨドコウ迎賓館を初めて演奏会場に加え、芦屋市、芦屋市教育委員会、兵庫県、兵庫県教育委員会の後援を得て計3日間実施した。
2日目昼間の、3歳以上のお子様から低料金で入場頂ける「子供のためのコンサート」では、日下紗矢子がスーパーキッズ・オーケストラ(兵庫県立芸術文化センター事業)と共演するとともに、多くのお子様に楽器体験をして頂く新企画も実施。そして初日「オープニングコンサート」では初めてクラリネットが登場、3日目「クロージングコンサート」は教会にピアノを搬入と、音楽祭としてはこれまでより1公演多い3日間5公演を多彩なプログラムでお届けした。
音楽祭として「かるふぁん」助成認定制度を利用するのは2回目となるが、今回から1口1万円の寄付により1枚チケットを進呈するプログラムを開始したこともあり、想定以上の寄付を集めることができた。
今回は企業、個人に呼びかけ、市民皆んなで作り上げる音楽祭でした。沢山の会社をまわり、いろんな方と出会いがありました。皆さんも街の発展を願っている事を実感しました。企業メセナ協議会に関しても皆さんにお話しさせて頂きましたがまだまだ私の住む街には、浸透していませんでした。しかし、このような制度がある事が広まりましたので企業の文化に対する接し方も変わるのではないかと思いました。今回のセミナーで山口県が国際文化交流の中心都市になって行く道が開けたと思います。これからも推し進めて行きたいと思います。
活動をしてみて
・想定していた通りに助成金は集まらなかったが寄付を頂いた企業様には大変感謝しています。
・チリ日本初の共同製作映画でありチリ国の監督の作家性が存分に発揮された映画ということで、想像以上の注目とお客様からの反響を頂きました。