Mika Samba Jazz Trioのコンサートとして今回は20周年ということで以前より規模の大きな企画となり企業メセナ協議会のご協力をお願いすることといたしました。今までに寄付や協賛の営業活動の経験はなく苦手な分野でしたが、企業メセナ協議会の承認をいただき自信を持って営業活動ができ、改めて自身のコンサート企画とその内容により一層確信と自信を持つことができました。ブラジル音楽やサンバ・ジャズはジャンル的に一般的にはあまり馴染みがなくまた聴くチャンスもなく今回この機会を与えていただき、ブラジル音楽のイメージが変わり「まるで会話のような楽しい演奏で楽しかった」とお客様よりお言葉をいただき、喜んでいただけて本当に良かったと思っております。当初の目標の「日本ではまだよく知られていないそのブラジルの音楽を体験していただき、ブラジル国の背景、伝統、文化を通して生まれた奥深く豊かな芸術に触れたいただたい」という私どもの主旨は言葉を超え骨棘を超え多くの皆さんに”ブラジル”を体験していただけたと確信しております。しかしながらここ最近の物価高の中、想定外のことも起き大変でしたが、スタッフや多くの友人たちより協力をしていただいお陰様で無事に終えられたことに感謝いたします。
来場くださった観客の方々、「かるふぁん」やSNSなどを通じて支援してくださった多くの方々に支えられ、団体projectuïによる初めての主催公演を無事に完走できたことにほっとし、感謝しております。
公演は、全日程チケットを完売して、盛況の元に終えることができました。
娯楽としての演劇の魅力を観客の皆さんに感じていただけた手応えがあり、半数近くの方々が1時間ほど前から入場して飲食や温泉を楽しみ、終演後も残って語り合う輪が広がっていて、演劇を複合的な生活の喜びとして社会に広めたいという意図は大きく達成できたと思います。
会場アンケートの感想では「最初は楽しい宴会だと思っていたら、途中から虚構と現実の境界がわからなくなるような二度とない不思議な観劇体験だった」という声などをたくさんお寄せいただきました。幅広い客層に対してひらかれたエンタテイメント的な見やすさ・楽しさがありつつも最後はテーマを考えさせられるという構成にご好評をいただき、なるべくたくさんの人々の生活に、演劇によって少しでも多様な経験が加わって欲しいという、作品にこめた願いは実現できたのではないかと思っています。
なるべく多くの方々に観ていただけるように、チケット代金を抑えた結果、資金が不足しておりましたが、ご協力、ご協賛くださった皆様のおかげで不足分を補填することができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今後とも、社会にとって意義のある作品を創りだせるよう努力してまいります。
活動者として「かるふぁん!」に登録し、実際の負担額が減少する旨を伝えた結果、ご寄付いただける額がこれまでより上がりました。また支援者からも、そのようなシステム登録されたことで、効率よく支援することができるとの喜びの声をお聞きし、登録して良かったと思いました。
しかし、企業メセナ協議会の助成制度に認定されたとチラシや公式ウェブサイトに表記していても、個人的にこちらからお声がけしない限り、なかなか新規の支援者、これまでの支援者へ伝わることがなく、周知の仕方に悩まされました。
設立からの10年間密に関わってきたアーティストたちが共演した時に生まれる音楽の自由さや一体感の特別さを、演奏家達だけでなくお客様までが感じて下さり、シリーズ全4回、公開リハ・本番ともに事前完売となった。
芸術監督の大山が設立以来「若手」たちに伝えてきた音楽づくりの在り方が、今や中堅となったMDアーティストたちにしっかりと受け継がれており、彼らが中心となってさらに次の世代の若手に指導していたのが印象的であった。また上田晴子・竹澤恭子や大山平一郎というベテランと共演することで、MDアーティストたちも自らを軌道修正したり、さらに学び続ける必要性を感じた場面も多く見られた。
そのような理由からもMDアーティストたちがこのシリーズに出演したいという要望が多いため、4回という限定的なシリーズでは東京や京都で開催している室内楽塾で発掘した気鋭の若手に出演機会を提供することが難しく、今後のシーズン組立て、東京以外にも演奏場所を求めていくのかなども含め、今後検討予定である。
7月の回では設立以来初めて、MDアーティスト11名が中心となった弦楽アンサンブルを演奏したのが大好評であったことを受け、25年度以降もなんとか毎年1回これを継続していくという、新たな展開につながった。
活動をしてみて
札幌演劇シーズンは年1回開催という新たなターンを迎えました。2024年度は慢性的な人手不足もあり運営面では参加団体に迷惑をかけることも多々ありましたが、我々プロジェクトも実行委員会を支えながら、この年1回2ヶ月開催というパッケージを、柔軟さを持ってブラッシュアップしながら根付かせていきたいと考えています。24年度より新しく「プログラムディレクターズチョイス」という枠組みを設け、遠く沖縄より、「9人の迷える沖縄人」という名作を招聘することができました。同作は、2014年に作品の中心メンバーが沖縄で小劇場を造るにあたり全国でリサーチを行った際、夏の札幌演劇シーズンで上演した「12人の怒れる男」を観劇したことをきっかけに創作された作品です。継続していくことの意義を改めて感じた出来事でした。
また、若い世代の制作者たちと共催で行った講座では、不特定多数の観客を集める興行を行う立場としての責任を改めて考えました。引き続き、誰もが楽しめる舞台芸術を目指して勉強を続けていきたいと考えています。
2025年度はプログラムディレクターも交代し、これまでとはラインナップの顔ぶれも変わっていくことになります。さまざまな声もあろうかと思いますが、変化を恐れず、札幌の演劇界の振興のための活動を引き続き実践していきたいと決意を新たにしています。
そして、約15年前にプロジェクトが掲げた「100人の演劇人が活躍できる街を目指して」というスローガンに立ち返り、なぜここまで叶わなかったのかを多角的に検証し、今の時代に即した「100人の演劇人が活躍できる街」のあり方を模索する一年にしたいと考えております。