今年も支援してくださる企業さまがあり大変助かっております。支援なくして受講生からの受講料だけでは成り立たないので来年も支援してくださる企業が増える事願うばかりです。
全国から集まった受講生ですが講師の先生方と学生達は音楽に集中して有意義な5日間を過ごせたと思います。助っ人アルバイトスタッフも暑い中走り回って準備してくれてサポートしてくださり助かりました。
夜の夕食ミーテイングが毎晩行われ、生徒達へのアドバイスや音楽に対する先生方の想いなどを聞いて学生達は凄い刺激になったことと思います。普段一人で練習に立ち向かっている子供達もこの合宿を経験して友達も出来て仲間意識を持ち、日々の生活に戻って行きました。今は携帯を全員が持っているのでお互いのアドレスを教え合い地元に戻っても繋がっているようです。
「音楽教室」における児童・生徒の反応ぶりは「活動の概況」に記載のとおりであるが、事後に送られた感想文からも、「オーケストラの実演を前にしての迫力に驚かされた」「目の前の様々な楽器の響きに魅了された」などの受け止めが多く見られ、「また聞きたい」との希望も散見された。事実、「音楽教室」を聞いて、夜の「一般向けコンサート」に再度来場した児童・生徒も、少なくなかったもようである。
「一般向けコンサート」では、終演後来場客から口々に、「とても良かった」「感動した」「また来てもらいたい」などの感想が寄せられた。また後援をいただいた町教育委員会や八丈島文化協会からも、こうした企画は今後もぜひ継続してもらいたいとのご要望をいただいている。
本番翌日、出演者の1人が偶然立ち寄った喫茶店では、先客が「さすがに生演奏は迫力が違う」などと、この演奏会を話題に談笑していたとのことであり、幅広い聴衆に好意的に受け止められたことが窺われる。
なお本件演奏会については、地元紙である東京七島新聞に、記事として取り上げられ、「迫力のある指揮と演奏に、会場がのみ込まれた」と報じられている。
今回の上演では、アイルランドの詩人・劇作家でもあるW.B.イェイツのケルト能を日本の能舞台で開催することを目標にしてきました。国の有形登録文化財の代々木能舞台という、素晴らしい歴史ある能舞台で上演するために、たくさんの資金が必要となりました。文化庁や財団の文化芸術活動の助成金など複数申請しました、しかしまだまだ実績不足な私たちには申請を通過することができませんでした。チケットの収入だけでは賄え切れない予算が必要でした、クラウドファンディングにもチャレンジし、更に今回初めて公益社団法人企業メセナ協議会の助成制度に申請いたしました。無事に認定していただくことができましたが、ただ待っているだけではどこの企業からの寄付もいただけません。そこで、心当たりある企業様に、今回の上演の企画を説明し、企業様にとっては芸術文化活動への寄付による税制優遇があることなど、説明して企業様からの寄付をいただくことができました。活動を通して、作品を企画し作るということは、ある意味では「積極的につながりをつくる」ことなのだと感じました。今まで俳優として、芝居を作る、芝居の稽古をすることなど、作品上演のためのごく一部のことのみ携わってまいりましたが、上演を主宰したことで、様々なことを学ぶ機会を得ることができました。ともかく支援してくださいました企業様には心から感謝しております。お陰様で目標であった、代々木能舞台での上演を実現することができました。これまで、申請から完了報告書に至るまで、たくさん丁寧に説明や、助言をいただき、企業メセナ協議会の事務局の方々に心から感謝しております。本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
シアター・マダム・バッハと私たちは、2020年のパンデミック中より交流が始まり、これまでに2回オンラインにて親子向けのワークショップを開催してきた。今回はその土台をベースに、いま、日本の子どもたちへ届けたいメッセージを、作品に乗せて届けることに尽力した。この経験を通し、実際に顔を合わせ、再び人と人とがつながっていくことの大切さについても肌で感じさせられている。そして、子どもたちが五感を通して世界を獲得していくとき、アートが重要な役割を果たすということを、プロフェッショナルなアーティストから改めて学ぶ機会となった。
マダムバッハは今回の制作にあたり、舞台装置をコンパクトにし、ミニマムなセットの中で子どもたちを惹きつけるという試みにも挑戦している。また、参加者とのインタラクティブな関係性など実験的な要素も多く、各公演ごとに子どもたちの反応を私たちとリフレクションしながら作品の向上につとめた。マダムバッハはこの協働、および異文化の中での交流は非常に有意義であったと述べている。
参加した子どもたちは、作品の世界に引き込まれ、注意深く様子を見つめたり、また一緒に身体を動かしながら私たちのメッセージを体得していたように感じられる。一般公演にて実施したアンケートの回収率も高く、参加者の満足度は高かったように見受けられる。また実際に、子どもたちの心の動きや声を直にヒアリングすることができたとともに、各教育機関の先生たちとのフィードバックの時間を持つことで、この体験が子どもたちの日常へと根付いていくようはたらきかけた。
プロジェクトの資金面では、企業関係者に打診するも調達に苦戦し、結果クラウドファンディングによって補填することができた。マネジメントの課題が残る一方、今回の実績をもとに今後はアプローチをしたいと考えている。また、当初の想定よりもアーティストとの協働制作のボリュームが膨らんだことから、次回以降のプロジェクトの方向性についても検討する。そして、Body Synergy Japanオリジナルのクリエイティビティを持って、活動していく予定である。
活動をしてみて
今年の当フェスティバルは4年ぶりに海外講師3名を招聘し、加えて国際的に活躍する国内講師11名の合計14名の講師陣による、多彩なワークショップを展開しました。
北は北海道から南は福岡まで、未就学児から60代までの参加者が全国から各会場に集結し、ほとんどのクラスが満員となり大盛況となりました。
また、ドイツのケルン音楽舞踊大学と提携し、1名の交換研修生がドイツよりフェスティバルに参加。来年、当フェスティバルから選出された2名の若手ダンサーが同大学に短期研修に行く予定です。
コロナ禍でのオンラインでの実施を乗り越え、国際的なダンスをダイレクトに学び、全国のダンサーや有識者同士の身体を通した本事業は大変有意義なものとなりました。参加者からも次年度への期待の声が寄せられており、今後も国際的なダンスの学び、そして交流の場を継続し日本のダンス育成・普及に貢献してまいります。