今大会から、選手入場の際に1チームごとに舞台袖からステージに向かって入場するように演出を変更しました。出
場した高校生たちは、最初こそ戸惑っているようでしたが、練習を重ね、本番では全チームが元気に笑顔で入場して
いました。
例年同様、舞台正面に200インチの巨大スクリーンを設置し、大画面で映像を投影したことで臨場感のある舞台演出ができたと感じております。各チームによるステージ、ランウェイでのウォーキングもそれぞれ衣装にあわせたパフォーマンスをしており、審査員・観客の皆様によくPRできていました。最終審査会終了後は、毎年好評な出場者交流会を開催し、審査員から衣装のアドバイスをいただいたり、出場者同士で記念撮影している姿も見られました。
3名の共同ディレクターによるフェスティバルのプログラムも4年目をむかえ、海外からの招聘や、コロナ禍で実施できていなかった関連プログラムも含めて、予定通り数多くのプログラムを実施できたフェスティバルとなった。
Shows(上演プログラム)では、国際的に評価の高い日本人アーティストや、世界的に注目を集める海外アーティスト、気鋭の若手ダンサー、さらに美術や文学、匂いのアートといった異ジャンルをミックスさせたアーティストによる舞台作品を創作・上演し、多様な表現が交差するフェスティバルを実施することができた。紹介するアーティストやプログラムを包括するキーワードとして「まぜまぜ」を設定し、キーワードに立脚した作品群の上演により、参加した観客が多様な思考を生み出すことができるよう工夫した。一方でKansai Studies(リサーチプログラム)、Super Knowledge for the Future(エクスチェンジプログラム)と上演プログラムが相互に影響し合うようなプログラムの組み方については、今後も工夫の余地があると感じた。
感想シェアカフェやフリンジ More Experimentsは予定通りに行うことができ、幅広い参加者を得ることができた。
フェスティバルの情報拠点となる特設ミーティングポイントを市内の2箇所に分散して設置したことや、長期間受付をする作品が複数あったこともあり、会期中のスタッフの人員配置やその強化に苦労した面があった。
2017年から続けているこの活動は、コロナ禍により対面活動の自粛により活動が縮小されたり方法を再検討したりせざるを得なかったが、去年からまた充分にリアル対面での活動ができるようになった。以前実施せて頂いたところに声をかけると大変喜んでいただけ、また、初めての場所でも実施後には喜びのお声をたくさんいただいた。良い企画であるのは間違いなく、また確実に広がっている。ただ、活動に支援を求めるにあたってのマンパワーと戦略が欠けていたため十分な資金の支援を頂けなかった。しかし人の環は広がっているので、活動が周知され、もっと戦略的に動けるようになれば新しい局面が開けるのではないかと思えた。
全体をひとつの大きなワークショップと考えるというコンセプトが講師スタッフに共有され、発信してきたメッセージ「自分がすきなこと、自分でみつけよう!」が参加者に浸透し、子どもが自ら選んだプログラムに積極的に参加する姿が見られました。プロの芸術家との出会いや感動が心にきざまれ自分自身の発見に繋がっていくことと思います。子ども達と、地域の大人、参加者など多くの人と交流が生まれていました。
PocoPocoFestaの趣旨を広く個人や地元企業へ伝えられることができて、多くの賛同を得ました。
活動をしてみて
PANCETTAとして初の京都公演「PAETTA LAB 2024 IN KYOTO」はロームシアター京都×京都芸術センター U35創造支援プログラム「KIPPU」の企画として、京都芸術センターに滞在して創作を行い、ロームシアター京都ノースホールにて作品を上演した。
本企画では、事前に脚本を用意せず、京都でのフィールドワークを重ね、感じたことを元に作品を創作。稽古場を開放し、何かが生まれる瞬間の面白さを体験できるように創作過程を共有しながら、作品を生み出し、約1ヶ月の創作期間を経て出来上がった作品を、生演奏とともに上演した。当初、本企画は申請した助成金の採択にいたらず深刻な資金難にあったが、助成認定制度を利用して企業からも寄付金を得られ、また団体として初の試みであるクラウドファンディングに挑戦し目標金額を達成することで、今後の地方展開の第一歩として公演を成功させることができた。LABの創作体系は今後も継続的に行い、本企画で得られた経験をもとに今後も全国でLAB企画を展開し、PANCETTAの作品に込められている「生きることを面白がる」ことを社会に伝えていきたい。